17日(月)にセリエA第5節が行われ、男子日本代表キャプテンでアウトサイドヒッター(OH)の石川祐希が所属するペルージャはヴェローナと対戦した。
ペルージャは開幕からここまで負けなしの6連勝中と無敗をキープ。対するヴェローナは、ブラジル代表のオポジット(OP)ダルラン・ソウザやノウモリ・ケイタといった打点の高いスパイクを持つ選手が揃い、アメリカ代表セッター(S)マイカ・クリステンソンの多彩なトスワークで攻撃力が高く、現在勢いに乗っているチームだ。
第1セット、石川はスタートからコートに立ち、序盤から拮抗した展開となる。ペルージャは石川やOPワシム・ベンタラを中心に得点を重ねるが、対するヴェローナはダルランやケイタの攻撃で応戦。終盤までサイドアウトが続きなかなか点差は開かなかったが相手に4点連続で得点を許し、先にマッチポイントを握られる。ペルージャもブレイクに成功したものの、23-25で第1セットを落とす。
第2セットはベンタラのスパイクから連続得点を決め、ペルージャが好調なスタートを切る。Sのシモーネ・ジャネッリはクイックを交えた攻撃展開でブロックを絞らせないトスワークが光り点差を離していき、8点差をつけ25-17でこのセットを取り返す。
第3セット、ブロックポイントやダルランのパワーのこもった強力なスパイクでヴェローナに先行される展開に。しかし、ジャネッリのサービスエースからサイドを中心とした攻撃で得点を重ねる。相手にサービスエースを許してしまい点差を広げられる場面もあったが、そこから立て直し終盤はサイドアウトが続きブロックポイントを決めるも、最後はヴェローナのスロベニア代表のロク・モジッチのフェイクセットからケイタの強烈なスパイクが決まり、惜しくも23-25でヴェローナにセットを奪われた。
後がなくなった第4セット、石川はベンチスタートとなる。ペルージャは序盤からブレイクでリードし、調子のいいベンタラやカミル・セメニウクの連続サービスエースで得点を重ね勢いをさらに加速させる。終盤にはジャネッリのブロックポイントが決まり25-16でペルージャがこのセットを奪う。
勝負の第5セット、ブロックアウトで好スタートを切るペルージャだが、お見合いでボールを落としてしまうもったいないミスが出る。軌道修正したいペルージャのミドルブロッカーのアグスティン・ロセルの強力なサーブからのダイレクトスパイクが決まる。このまま勢いに乗るかと思われたが、ヴェローナに3連続サービスエースを許し、先にマッチポイントを握られる。途中、石川がコートに入り、フェイントで前に落とす巧みなプレーで得点するが、最後はクイック攻撃を決められ12-15でペルージャはフルセットの末に負けを喫した。
ペルージャはサービスエースや多彩な攻撃展開で得点を重ねたが、ヴェローナのケイタやダルランの打点の高いスパイクに苦しみ、さらに連続サービスエースを取られる展開で今季初黒星を喫した。それでもリーグ首位の座はキープしている。
なお、石川は今試合で、第1、2、3セットで先発出場し、最終第5セットの大事な場面で再び出場。計8得点を挙げた。
ペルージャは次戦、24日(月)2:00にリーグ第7節で現在4勝2敗で4位のトレンティーノとアウェイで対戦する。
■試合結果
ペルージャ 2-3 ヴェローナ
第1セット 23-25
第2セット 25-17
第3セット 23-25
第4セット 25-16
第5セット 12-15




