23日、2024アジア女子バレーボールクラブ選手権の予選ラウンド2戦目が行われ、日本のNECレッドロケッツ川崎がサーイパー(イラン)と対戦した。

 22日の予選1戦目ではベトナムのLPバンク・ニンビンと対戦し、ストレート勝利を収めたNEC川崎。予選1戦目でフィリピンのモノリス・スカイライザーズに負け越しているサーイパーと2連勝をかけての戦いとなった。

 第1セット、初めから怒涛のラリーを3連続でNEC川崎が制し、その勢いのままブロックポイントを決めて、4連続ポイントでリードする。中盤まで点差をつけてリードするが、サーブで崩される場面が増え、ダイレクトで相手コートに返ったり、コンビが合わなかったりすると、サーイパーがじりじりと点差を縮める。さらに、3連続ポイントを連続で2回許し、18-17と逆転されてしまう。

20点以降は一進一退の攻防でどちらも粘りを見せる。NEC川崎が長いラリーを制す、またサーブで崩すなどして4連続ポイントを奪いセットポイントを掴んだもの、そこからサーイパーもサービスエースを含む怒涛の3連続ポイントでデュースとなる。攻撃を拾われ切り返されるとサーイパーがブレイクし、最後はブロックタッチを狙ったNECのスパイクがアウトになり、25-27でセットを落とす。

 第2セット、佐藤淑乃の長いスパイクや1枚ブロック、巧みなフェイント、ロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバの強烈なスパイク、また甲萌香の2回のサービスエースで怒涛の連続ポイントを奪い9-1とする。その後も佐藤のサーブで崩し島村春世がダイレクトを決め、またその直後にサービスエースを決めるなどして連続ポイントを量産。そのままの勢いで、最後は中川つかさが前に落とすサービスエースを決め、25-12の大差をつけてセットを取り返す。

 続く第3セット、序盤は取られては取り返しの攻防となるが、NEC川崎が6連続ポイントを決め、12-8と突き放す。ロレイナのパワフルなスパイクを中心に点数を重ね、要所での島村のブロード攻撃、塚田しおりのツーアタックも光る。危なげなくNEC川崎が試合を優位に進め、最後はロレイナのスパイクが決まり、25-18でセットカウント2-1とする。

 勝負の第4セット、NEC川崎は序盤に6連続ポイントを奪い大きくリードする。その後も主導権を渡さず、相手に攻撃を気持ちよく決めさせない。塚田が満遍なく攻撃陣を使い、また自らもサーブで崩す、サービスエースを決め、相手に攻撃させる隙を与えない。最後も塚田のサーブが直接コートに返ってきたところを、ダイレクトで佐藤が相手コートに打ち込み、25-14でNEC川崎が予選ラウンド2連勝とした。

 1セット目こそ、逆転を許しセットを失ったものの、その後のセットは、サーブで崩し相手に強い攻撃をさせない、ミスを誘うなどして終始優位に進め、NEC川崎のペースで試合が進んでいった。予選ラウンド2連勝としたNEC川崎予選最終戦は、フィリピンのモノリス・スカイ・ライザーズと9月24日(火)15:00(日本時間)から対戦する。

【試合結果】

NEC川崎(日本) 3-1 サーイパー(イラン)

第1セット 25-27
第2セット 25-12
第3セット 25-18
第4セット 25-14

 

 

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この記事を書いたのは

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