2025 SV-V.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP supported by OPEN HOUSE GROUPの女子決勝。VC長野トライデンツ岡谷 U15が激闘を制し、見事に初優勝を果たした。
歓喜の輪の中心にいたのは、今大会の最優秀選手に選出された2年生エースの濱田稀帆だ。しかし、彼女の表情に驕りはない。それどころか、自身のミスを反省し、仲間の助けがあったからこその結果だと強調する。
今回、濱田に優勝直後の興奮の中でインタビューを実施。決勝戦での心理状態や、宿敵「Tealmare Jr. OCEAN WINS U15」へのリベンジを果たした思い、そして来シーズンに向けた最上級生としての覚悟などを語ってもらった。
■自分になるとは思わなかった
―――優勝おめでとうございます。今の率直な心境は?
濱田 最高です。ただ、MVPは自分になるとは思っていなかったので、すごく驚きましたし、嬉しかったです。
―――改めて決勝のプレーをご自身で振り返っていかがですか?
濱田 ミスが多かった部分もありました。「ホームラン(大きくアウトになるスパイク)」とかも多かったですし(笑)。でも、みんなで声を掛け合って、盛り上げてやることができたのでよかったです。自分の得意なストレートやインナーへのスパイクを決め切れたのは、今までの練習の成果が出てよかったです。
―――2セット目の競り合う展開では、チームメイトの活躍も光りました。エースとしてはどう感じていましたか?
濱田 他の選手も決めてくれるから助かりましたし、本当にいい仲間でよかったです。3年生の先輩たちは、大事なところで引っ張ってくれますし、自分に声を掛けてくれる素晴らしい存在です。

■宿敵へのリベンジと、未来への覚悟
―――山本憲吾ヘッドコーチも過去に「Tealmare Jr. OCEAN WINS U15」に負けていた話をしていました。どんな思いで臨んだのですか?
濱田 何回も負けた思い出があったので、「次こそ勝とう」という強い気持ちで戦いました。結果として勝つことができて本当によかったです。
―――来年にこの経験をどう繋げていきたいですか?
濱田 自分が最上級生になります。来年もまたこの舞台に立って、決勝で勝てるように頑張りたい。下級生を引っ張っていって、大事なところで決められる選手になりたいです。
―――理想とする選手像はありますか?
濱田 男子日本代表の西田有志選手みたいに、パワーのあるスパイクを打ちたいです。そのためにも、バレーの練習だけじゃなくて、食生活の面から意識して過ごしていきたいと思っています。

■勉強道具を持参しての遠征、リフレッシュは友達と
―――コート外の話も少し。バレー以外でのリフレッシュ方法は?
濱田 友達と話したり、遊んだりすることですね。
―――学業との両立は大変だと思いますが、どのような工夫を?
濱田 休みの日はもちろんですが、遠征の時でも勉強道具を持ってきて勉強したりしました。そうやって時間をうまく使うようにしています。
―――最後に、この受賞を誰に伝えたいですか?
濱田 お父さんと妹に伝えたいです。「MVP取ったよ」って、そのままシンプルに伝えたいですね。自分の調子が出ない中でも、自分たちのことをすごく応援してくれて、本当に感謝しています。




