2025 SV-V.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP supported by OPEN HOUSE GROUPの男子決勝において、大阪ブルテオン U15がウルフドッグス名古屋 U15をストレートで破り、悲願の初優勝を果たした。
相手は前身のVリーグジュニア選手権大会を含む大会5連覇中の絶対王者（新型コロナウィルスの影響で大会が中止となり代替大会として実施した、2021年 のジュニア選手権Bブロック大会の優勝を含む）。その記録を「6」に伸ばそうとする強敵を前に、チームを勝利に導き、最優秀選手に輝いたのが安間颯亮だ。
安間は大会を通して、エースとして多彩なアタックで攻撃を牽引するだけでなく守備でもチームを支え、安定感のある活躍が光った。
決勝直後の安間にインタビューを実施。王者・WD名古屋の連覇を止めた瞬間の思い、9月の梅川大介アカデミーダイレクター就任以降に行われたドラスティックな戦術変更への適応、そして髙橋藍に重ねる自身の将来像について語ってもらった。
■輝いていたのはチームメイトの白澤
―――MVP受賞、おめでとうございます。選ばれた瞬間の気持ちは？
安間 中学生最後の大会で最優秀選手賞を取れて、すごく嬉しいです。ただ、選ばれるとは思っていませんでした。チームメイトのミドルブロッカーの白澤大志が、自分より調子が良かったというか、輝いていたので（笑）。自分はエースのポジションですが、どんなトスが来ても最後打ちきれなかった場面もあったのが反省点です。ただ、サーブレシーブなどの守備面ではチームに貢献できたかなと思います。
―――5連覇中のウルフドッグス名古屋U15に勝利しての優勝という点はいかがですか？
安間 相手は5連覇中で、今年で6連覇がかかっていました。準決勝を見ていても、チームのみんなで「これは負けられへんな」という話になって。自分たちの代でこの連覇を止めて、新しく今後勝ち続けていけるチームになってくれたら嬉しいです。
■梅川ダイレクターがもたらした「新守備システム」への適応
―――9月に就任した梅川大介アカデミーダイレクターの元、チームはどう変わりましたか？
安間 ゲームの内容が今までと全く違いました。以前のポジショニングから一気に変わって、最初はみんなついていけなくて、練習試合でも昔のポジショニングが出てしまって失点するケースが多かったです。バックセンターに入るレシーバーやレフトの選手が、以前ならストレートをカバーするところを、クロスに入るシステムになったり、最初は混乱しました。
―――その新しいシステムにはどう適応していったのですか？
安間 ここ1カ月くらいで全員が慣れてきました。この大会ではそういった失点が少なかったのでよかったです。そのポジショニングに変わってから自分もレシーブ力が上がっている気がしますし、今のやり方の方が自分に合っていると感じています。日頃の練習で全員で磨いてきたシステムを、最後の試合で出せてよかったです。
■高さがないからこそ、レシーブで生きる
―――今後、どのような選手になっていきたいですか？
安間 自分は高さがないので、高校でバレーを続けても、ものすごいスパイカーにはなれないかもしれません。だからこそ、レシーブの面でチームに貢献したい。サーブレシーブが返らなければ試合になりませんから、絶対に返せるという自信を持てるような練習をしていきたいです。
―――憧れの選手はいますか？
安間 レシーブで言えば、髙橋藍選手です。
―――改めてこの受賞の喜びを誰に伝えたいですか？
安間 お父さんとお母さんですね。いつもは喧嘩ばかりなんですけど、こういう試合の時は一番そばで応援してくれるので、感謝を伝えたいです。
―――最後に、これまで応援してくれた人たちへメッセージをお願いします。
安間 中学最後の大会をこういう大きな体育館で、観客の人たちも見てくださる中で、すごくありがたい環境で終わることができて嬉しいです。高校でもバレーを続けるので、これからも応援してくださったら嬉しいです。
