ポーランド1部のプルスリーガのヘウムに所属するリベロの備一真が海外で存在感を放っている。
今季より1部に昇格したヘウム。新たに加入した正リベロ候補選手のケガによる長期離脱に伴い、2025年8月に契約期間5ヵ月間(シーズン終了までの契約延長オプション付き)で備を獲得していたが、開幕から僅か3試合のタイミングでシーズン終了まで契約を延長していた。
早々にクラブの信頼を勝ち取った備。スタッツを見てもサーブレシーブ成功率は65.8%と高い数字で、リーグ全体で見ても2位以下を大きく離して堂々の1位を走っている。その備がクラブのインタビューに応え、自身のパフォーマンスやポーランドの印象を語っている。
まず、ポーランドの地でサーブレシーブ成功率ランキング1位という好成績を残していることについて、「毎試合安定したレベルでプレーするように努めているので、その成果が表れて嬉しいです。サーブレシーブは自分の最大の強みだと思っていたので、自分の実力を試すために日本国外で挑戦することにしました。素晴らしいコーチに出会い、非常に良いアドバイスを頂いているので、自分のプレーを楽しんでいます。今の良いパフォーマンスは、チームとコーチ陣のおかげです」と語った。
そして、「良い瞬間も悪い瞬間も、選手一人ひとりがチームでの自分の役割を理解しています。そのため、対戦相手が誰であろうと、常に全力を尽くして戦うよう心がけています」と試合でのチームのパフォーマンスについても触れつつ、「これまでで最も印象深かった試合は、ワルシャワとの開幕戦です。敗れはしましたが、私たちは本当に良い調子で、あんなに多くの観客の前でプレーできたことに非常に嬉しかったです。開幕戦は良い思い出です」と、強豪ワルシャワと戦った開幕戦を振り返った。
また、プルスリーガに来て最も驚いたことを問われると、「何よりも、バレーボールのレベルの高さと文化に驚きました。サーブのスピードとパワー、高い攻撃力は印象的ですが、個人的には試合の雰囲気やファンたちのバレーボールへの情熱にも大きな感銘を受けました。本当に素晴らしいことです」とポーランドのレベルの高さと、ファンが試合の作り出す雰囲気についても言及した。
現時点では2勝4敗と負け越しているヘウムだが、ポーランドでも発揮される安定した備のプレーと、これからのチームの躍進に期待したい。




