[写真]=Lega Pallavolo

 1日(月)にセリエA男子の第8節が行われ、日本代表のアウトサイドヒッター(OH)大塚達宣が所属するミラノはホームでトレンティーノと対戦した。

 前節ストレートで垂水優芽が所属するチステルナに勝利し5勝2敗で3位につけていたミラノ。今回対戦するトレンティーノにはイタリア代表のOHアレッサンドロ・ミキエレットやブラジル代表のミドルブロッカー、フラビオ・グアルベルトなど打点の高い選手が多く所属している。大塚はすべてのセット、先発で出場した。

 第1セット、序盤からミラノは2連続ブロックポイントを奪われ、トレンティーノが主導権を握る展開に。ミラノはベルギー代表のオポジットであるフェレ・レガースにトスを集め立て直しを図る。大塚もクロス奥に決める好プレーを見せるが、トレンティーノの高さに阻まれ点差は縮まらず。先にトレンティーノにマッチポイントを握られるも、ミラノはブロックタッチからの攻撃で追いつきデュースに持ち込む。しかし最後はトレンティーノがブロックポイントを挙げ、ミラノは24-26でセットを落とす。

 第2セット序盤、トレンティーノがクイック攻撃を軸に得点を重ねる。ミラノはサーブレシーブが乱れダイレクトで決められる場面やブロックされる場面が増える。大塚もストレートラインぎりぎりにスパイクを打つがアウトに。チーム全体のミスが重なり終盤には最大9点ビハインド。そのまま流れを変えられず16-25でセットを連取される。

 第3セット、後がないミラノは良いレシーブからのミドルを絡めた攻撃で得点するが、相手の高さに阻まれ再びブロックされる。レシーブミスやスパイクミスも増えトレンティーノがリード。OHフランチェスコ・レチネのスパイクやブロックポイントでミラノも追い上げるが、フラビオの打点の高いスパイクやミキエレットのフェイクセットからのスパイクなどで再びトレンティーノが勢いに乗る。ミラノはここまで抜かれていたミドル攻撃をブロックし、大塚も乱れたレシーブからの攻撃を託されブロックアウトで得点する場面もあった。しかし、終盤はブロックを意識しすぎたかスパイクミスやサーブレシーブミスが増え点差は詰め切れず、最後は21-25でトレンティーノがセットを取り、ミラノはストレート負けとなった。

 ミラノはトレンティーノのミドル攻撃や高さのあるブロックに対応しきれず、ミスが目立つ展開となった。3セットすべてでスタメン出場した大塚も相手ブロックに捕まる場面が多く、スパイク得点は5点にとどまった。レシーブでも苦しい時間が続き、チームとしても課題が残る結果に終わった。

 次戦、ミラノは5日(金)4:45より、現在8位のクーネオと対戦する。

■試合結果

ミラノ 0-3 トレンティーノ
第1セット 24-26
第2セット 16-25
第3セット 21-25