[写真]=Lega Pallavolo

 5日(金)にセリエA男子の第9節が行われ、日本代表のアウトサイドヒッター(OH)大塚達宣が所属するミラノはアウェーでクーネオと対戦した。

 前節では強豪・トレンティーノにストレートで敗戦していたミラノ。今回の相手は、昨シーズンA2の優勝クラブであり、今シーズンよりスーパーリーグに参戦したクーネオだ。

 スタメン起用された大塚は第1セット、序盤から強烈なクロスや巧みなフェイントで得点を重ねていく。フェレ・レガースのサービスエースからリードを奪ったミラノは要所でブレイクを重ね点差を広げていく。中盤からは完全に流れがミラノに。9点差をつけて20点台にのせ、その勢いそのままにまずはミラノが先取する。

 続く第2セットは入りこそ拮抗した展開となるが、大塚の強烈なサーブで相手守備を崩し、フランチェスコ・レチネやレガースがブロックポイントを決めると、ミラノが前に出る。そこから流れを掴んだミラノはクーネオに思うような攻撃をさせず、優位に試合を進める。このセットも中盤に引き離したミラノが25-15と大差で連取し、勝利に王手をかける。

 注目の第3セット、スタートはミラノが僅かに前に出るが、直後に連続のスパイクミスによる失点でクーネオが追いつき、さらに逆転を許す。大塚は鋭いサービスエースを決めて劣勢だったチームを勢いにのせ、そこから再び逆転に成功するが、後がないクーネオは食らいつく。このセットは20点目以降にラリーを制し、サービスエースを決めたクーネオがシーソーゲームを制して22-25で取り返す。

 第4セット、序盤は一進一退の攻防で点差がつかずに進むが、大塚のサーブターンでブレイクに成功し、13-8と一気にリードを広げるミラノ。後がないクーネオもイバン・ザイツェフのブロックポイントなどですかさず追い上げを見せるが、18-15の場面からミラノは怒涛の5連続ポイントを獲得。その中で大塚も多様なスパイクで得点を決める。大きく点差を離したミラノはマッチポイントを握ると、最後はラリー中の大塚の2段トスからレガースが決めてゲームセット。アウェーの会場で3-1で勝利を収めた。

 今試合で大塚はすべてのセットでスタメン起用され、サーブポイント1点を含む15得点をマークした。スパイク決定率は21打数で67%、サーブレシーブでもチーム最多となる20を受け成功率は55%と高い数字を記録。攻守にわたって安定したプレーを見せ、チームの勝利に貢献した。ミラノはこれで6勝3敗とし、現時点では6位につけている。

 次戦の第10節は8日(月)2:00より、ミラノはホームでペルージャを迎え撃つ。

■試合結果

ミラノ 3-1 クーネオ

第1セット 25-16
第2セット 25-15
第3セット 22-25
第4セット 25-17