[写真]=坂口功将

 7日(日)、第78回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会ミキプルーンスーパーカレッジバレー2025の3位決定戦が行われ、専修大学と近畿大学が対戦した。

 全国の大学チームが「大学日本一」の座をかけて競い合う全日本インカレ。日本代表の甲斐優斗を擁する前回大会王者の専修大学は国士舘大学との準決勝に敗れ、3位決定戦にまわった。

 この試合、専修大はアウトサイドヒッター(OH)に甲斐優斗と堀内大志、ミドルブロッカー(MB)に新居良太とVC長野トライデンツへの内定が決まっている千葉貫世、セッター(S)に森田慶、オポジット(OP)にアンダーカテゴリーの世界大会でも活躍しているマサジェディ翔蓮、リベロ(L)に富士通カワサキレッドスピリッツへの内定が発表されている水野永登を先発起用した。

 一方、西日本バレーボール大学男子選手権大会でベスト4となった近畿大学は、早稲田大学にストレートで敗戦。3位決定戦に進んだ。

 近畿大はOHに安田成希と三杉遥、MBに大鍋勇馬と下桝登二郎、Sに久保田雄、OPに身長203センチの阿雲竜太郎、Lに小瀬維都をこの試合のスタメンに起用。先発起用の7選手はいずれも、V.LEAGUE MENの近畿クラブスフィーダでプレーした経歴を持つ。

 第1セットの序盤、近畿大が粘り強いディフェンスから得点を重ね、7-3と前に出る。専修大の攻撃にトータルディフェンスで対応する近畿大は、中盤にかけて勢いを加速させる。その後もサーブから主導権を握る近畿大は、14-7とダブルスコアまで点差を広げる。対して、自分たちのバレーを展開できない専修大はなかなか流れを掴めず。試合が動いたのは終盤。サーブで相手を崩し、連続得点を決めた専修大は19-21まで点差を縮める。しかし、エースの阿雲を中心に得点を重ねた近畿大が第1セットを取り切る。

 続く第2セット、調子をあげてきた専修大が9-4とリードする入りに。流れを渡さない専修大だが、徐々に近畿大が追い上げを見せ、16-14と点差を詰め寄る。しかし、逆転を許さずリードし続けた専修大が第2セットを取り返した。

 第3セットは序盤、懸命な繋ぎや速さのある攻撃を披露する近畿大が前に出る。互いに譲らずラリーが続く中、堀内の1枚ブロックで専修が8-8の同点に追いつく。その後の中盤は一進一退の攻防に。しかし終盤、近畿大が甲斐のスパイクをブロックし、勢いに乗る。最後は、右手小指脱臼というケガを負いながらも途中で入ったOH秦健太郎がスパイクを決め切り、近畿大が第3セットを取り切った。

 第4セットも勢いの止まらない近畿大が先行する入りに。以降も攻守で安定感を見せる近畿大がリードをキープする。終盤もサービスエースを決めるなど強さを見せた近畿大。最後は専修大のエースである甲斐のスパイクをブロックし、第4セットを取った。近畿大はセットカウント3-1で勝利を収めた。

 前回大会、早稲田との3位決定戦に惜しくも敗れた近畿大がリベンジを果たした。なお、この試合のMIPには阿雲が選ばれた。

■試合結果
専修大学 1-3 近畿大学
第1セット 21-25
第2セット 25-22
第3セット 20-25
第4セット 18-25

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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