V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のヴィアティン三重は9日(火)、リベロ西川実鈴(23)の退団を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 愛知県出身の西川は2021年に豊川高校から岐阜協立大学へ進学。2024年12月にV三重への加入内定が発表された。昨季に続き、今季もここまでVリーグ女子での出場はない。西川はクラブを通してコメントしている。

「ファンの皆様へ。いつも温かい応援をいただき、誠にありがとうございます。私事で大変恐縮ではございますが、この度、ヴィアティン三重を退団することをご報告させていただきます。リーグ戦途中での突然のお知らせとなり、申し訳ありません。今までの学生バレーとは違い、仕事とバレーの両立は想像よりも大変でたくさん悩み考えましたが最終的にこのような決断に至りました。私のグッズを買って下さったり、横断幕を作って下さったりとみなさまの温かいお言葉や応援は、私の活動の大きな励みになっていました。短い間でしたが、本当にありがとうございました。今後、ここで得た経験と皆様との出会いを胸に、これからも精進してまいります。ありがとうございました」

 また西川の退団に際し、常務取締役バレーボール事業部長の椎葉誠さんもコメントしている。

「この度、発表させていただきます通り、西川実鈴選手が退団することとなりました。社会人生活と競技者生活の両立という、非常に困難な生活をクラブとして支えることができなかった事をまず、西川選手に深くお詫び申し上げます。この間、キャプテンを中心とする先輩選手たち、そして同期選手の仲間たちが西川選手に対し大きなサポートをしてくれました。選手たち、それぞれが配慮や声をかけてくれたこと、西川選手本人からもとても感謝していると聞いています」

「西川選手本人もその支えのもと、競技の継続に向けて努力をしてくれましたが、私も本人と面談をさせていただき、最終的に彼女の決断を支持することとしました。私自身も大変悩みましたが、今後の西川選手の人生がますます輝く素晴らしいものになることを心から祈念しつつ見送ります。西川選手を応援してくださっておりました、ファンの皆さま、これまで西川選手を育てていただきました指導者の皆様、そしてご家族の皆様。大切に育てられた有望な選手を預かりながらこのような結果となりました事を、クラブを代表し深くお詫び申し上げます。今後の西川実鈴さんの人生が素晴らしいものになることを心から願っています」

「西川さんへ。バレーボールで培った経験が必ず今後の人生であなたの助けになります。そして短い間でも関わった仲間たちはあなたの財産になるはずです。これからの悩みや相談にもきっとのってくれる。そんな仲間たちだと思います。悩みながらも、自分らしい道を信じて歩んでいってください。たとえ退団してもヴィアティンファミリーです」

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VOLLEYBALL KING 編集部

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