[写真]=Lega Pallavolo

 欧州バレーボール連盟(CEV)が開催するCEVチャレンジカップの本選ラウンドが11日(木)に行われ、大塚達宣が所属するセリエAのミラノはマケドニアのOK Stip UGDと対戦し勝利を飾った。

 圧巻のストレート勝利で白星発進したミラノだが、今回のアウェー戦の環境は非常に厳しいものだったようだ。北マケドニアに位置する『SRC 25 Maj RADOVIS』という会場で行われたこの試合だが、会場内の気温は12度前後だったとのこと。これは、CEVの規定温度である16度~25度を大きく下回るものだ。また会場の温度だけでなく、照明の不十分さについてもミラノ側は指摘したが、CEV本部は同様の条件下で行われた過去の試合もあるとし、今回の試合の続行が決定されたという。

 ミラノを率いるロベルト・ピアッツァ監督は試合後に、「非常に過酷な環境の中で、最大限の努力を払ってコートに立ち続けた結果、最高の成果を得ることができたと言えるだろう。会場の温度は12度から13度だった。環境面から見ると、非常に厳しいアウェーゲームだった」と話した。

 さらに、「CEVがこの状況を完全に把握していたにもかかわらず、このような結果になってしまったことを残念に思う。欧州レベルでスポーツを運営する者たちには、もっと期待している。誰も怪我をしなかったことは不幸中の幸いだ。このような気温では、プロ選手たちが過度の身体的負担をかけることで、非常に大きなリスクを負うことになる」と厳しい環境下で試合を行わなければならなかったことに対して苦言を呈した。

 国内の重要なリーグ戦もありながら、CEVカップに挑む各国のクラブチーム。過酷なスケジュールで動く中で、選手の身体の負担にならないような環境作りが望まれる。