15日(月)にセリエA男子の第11節が行われ、日本代表のアウトサイドヒッター(OH)大塚達宣が所属するミラノがアウェーでチヴィタノーヴァと対戦した。
リーグ戦の第10節ではペルージャと対戦し、黒星を喫し6勝4敗としていたミラノ。対するチヴィタノーヴァは直近の試合で2連敗中、5勝5敗で迎えるシーズン前半戦最終試合となる第11節となった。
その第1セット、大塚はスタメン起用される。序盤に相手のスパイクミスが続き、僅かなリードを得たミラノがその点差を維持しながら試合を進める。中盤はサイドアウトの応酬となるが、18-17の場面からミドルの攻撃をブロックし得点、フランチェスコ・レチネがサーブで相手を崩し返ってきたボールを大塚がストレートコースに決めるなどして一気に21-17と点差を広げる。そこからチヴィタノーヴァの反撃を許さず、第1セットは25-22でミラノが先取する。
第2セットはスタートからチヴィタノーヴァが強烈なサーブとブロックで流れを掴み、ミラノを突き放しにかかる。何とか悪い流れを断ち切ろうと奮闘するミラノだったが、中盤以降も勢いに乗った相手の多彩な攻撃を止められず。完全に相手のペースで進んだこのセットは成す術なく、13-25という大差で取り返される。
第3セットも序盤はチヴィタノーヴァがリードする。強いサーブで攻められ守備を崩されたミラノは思うような攻撃が展開できない。セットを通して相手の強力なサーブに苦しめられる中、大塚は鋭いサーブを飛び込んで拾うなど奮闘するが得点には繋がらず。中盤から終盤にかけても大きく点差を広げられ、このセットも15-25で失う。
後がないミラノは第4セット、3-0と好調な滑り出しを見せる。ラリー中、大塚は相手スパイカーの強烈なスパイクを渾身のディグで拾いボールを繋げ、それに応えるようにフェレ・レガースが後衛から強烈に打ち込み得点にする。さらに大塚は、相手のブロックの指先を狙った巧みなスパイクなどで得点を重ねる。チヴィタノーヴァが追い上げる場面もあったが、このセットは終始先行したミラノが25-22で取り、勝負の行方は最終セットへ。
フルセットに持ち込んだミラノだが、勝負が決まる第5セットはスタートから相手に連続得点を許す。劣勢の場面で2連続サービスエースを決められるなど、チヴィタノーヴァが勢いに乗る。その後も強烈なサーブで攻め続けられ、相手のペースに飲み込まれたミラノは追い上げることができず。序盤から大きくリードしたチヴィタノーヴァが7-15でセットを取り、ミラノはフルセットでの敗戦となった。
相手のサーブに苦しめられ、敗戦を喫したミラノ。大塚はすべてのセットに出場し、9得点をあげた。今試合でシーズン前半戦がすべて終了し、7位のミラノは現時点で8位までのチームが参加する12月31日(水)と1月1日(木)に開催されるコッパイタリア準々決勝への出場を確定させている。
■試合結果
ミラノ 2-3 チヴィタノーヴァ
第1セット 25-22
第2セット 13-25
第3セット 15-25
第4セット 25-22
第5セット 7-15




