国際バレーボール連盟(FIVB)は11日(木)、ロシア及びベラルーシのパスポートを所持する選手を含む全ての若手バレーボール選手に対し、年齢別国際大会および大陸別大会への参加を許可する決定を下したことを発表した。
2022年に始まったウクライナ侵攻を受け、ロシアとベラルーシの選手は国際大会の参加が禁止されていたが、2024年3月に国際オリンピック委員会(IOC)は、国を代表しない個人中立選手に限定するなどの条件を満たせば、両国の競技者が大会に復帰できるよう国際競技連盟に勧告を出していた。
そんな中、IOCは今回新たにロシアとベラルーシのユース世代の選手について制限なしでの国際大会参加を認める新方針を示し、最終決定は各競技連盟に委ねると発表。
これを受けFIVBは、次世代の若手バレーボール選手およびビーチバレーボール選手が、いかなる政治的干渉もなく国際大会に参加する基本的権利の保障、そしてユース選手が競技に参加し成長・発展する環境を確保するとしている。この方針は2026年1月1日より施行される。なお、ロシアとベラルーシのシニア選手の国際大会出場資格停止については、引き続き有効とする。
同時にFIVBは、ウクライナにおける継続的な戦争について深い懸念を抱き続けており、あらゆる形態の暴力に対する断固たる非難の姿勢を堅持し、1日も早い平和的解決が実現されることを願い、バレーボールエンパワーメントプログラムを通じてウクライナのバレーボールコミュニティへの支援を継続していくとしている。




