26日、2024アジア女子バレーボールクラブ選手権の準々決勝が行われ、日本のNECレッドロケッツ川崎(NEC川崎)がクワイツェン(香港)と対戦した。
22日から24日に行われた予選ラウンドで3戦全勝、プールBの1位で決勝ラウンド進出を果たしたNEC川崎は同期間に行われたプールAの試合で3戦全敗、プールAの4位で予選通過したクワイツェンとの準々決勝となった。
NEC川崎のスタメンはアウトサイドヒッター(OH)に佐々木遥子と佐藤淑乃、ミドルブロッカー(MB)に甲萌香と野嶋華澄、セッター(S)に塚田しおり、オポジット(OP)にロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)大工園彩夏と、予選最終戦から島村春世を甲萌香に代えた布陣となった。
第1セットは開始早々、佐藤にサービスエースが2本出るなどNEC川崎が8連続得点の好調な滑り出しとなった。NEC川崎のサーブと相手のスキをついたプッシュやクイックも交えた攻撃が効き、点差は大きく開いたまま中盤から終盤を迎える。その後もMBやパイプなど真ん中の攻撃を中心に得点を重ね、NEC川崎が20点に到達するころには点差が11点に開いていた。怒涛の勢いそのままにNEC川崎が危なげなく第1セットを取る。
第2セットは佐藤に代わりルーキー廣田あいがスタートから出場となった。このセットもNEC川崎のサーブが効いており、相手のミスやNEC川崎のチャンスを誘い得点を重ね、NEC川崎の大幅リードで試合が進んだ。中盤に入るとNEC川崎のディフェンスが光り始め、ブロックポイントやディグからの切り返しで得点する場面が増えた。このセットもNEC川崎が20点を獲得するころには点差は13点となっており、佐々木と廣田というOH陣のオフェンスでの活躍が目立った第2セットも大差でNEC川崎が奪う。
第3セット、NEC川崎は野嶋を島村に、ロレイナをOHの山内美咲に変更した。メンバー変更からか後がないクワイツェンの意地か、今までのセットほど点差は開かなかったがこのセットもNEC川崎リードの序盤となった。中盤も点差は縮まらず、終盤に突入すると相手が再度NEC川崎のサーブに苦しみ始め点差が広がる。20点以降はブロックで連続ポイントも飛び出し、最後は終盤山内に代わって入った和田由紀子のプッシュで第3セットを取り、クワイツェンにストレート勝利となった。
昨シーズンのV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN王者の貫禄を見せつけたNEC川崎が攻めたサーブと徹底したトータルディフェンス、選択肢豊富なオフェンスを駆使し、危なげなくベスト4に進出する結果となった。NEC川崎の次戦、準決勝は明日27日(金)21時よりカザフスタンのクアニシVCとの対戦となる。
■試合結果
NEC川崎 3-0 クワイツェン
第1セット 25-9
第2セット 25-10
第3セット 25-11