[写真]=VOLLEYBALLKING

 10月に開幕する大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)で初代王者を目指す東レアローズ静岡。このオフに大きくチームの陣容が変わった中、期待の新戦力の一人がブラジル代表のアラン・ソウザだ。

日本のアニメ好きでも知られる弟・ダルランを持ち、自身も右腕に少年漫画『HUNTER×HUNTER』の主人公ゴン=フリークスのタトゥーを入れているアランが、日本の印象や東レ静岡での目標を教えてくれた。

――来日前に抱いていた日本の印象を教えてください。

アラン 日本でプレーするのは初めてですけど、ブラジル代表でも来たことがあって、だいたいの雰囲気は分かっていました。実際にここに来ることができてすごく幸せに感じています。

――日本のバレーボールについてはいかがですか。

アラン 日本は新しいリーグが始まるということで、これからさらに日本のバレーボールは成長するだろうと思っています。特に新リーグということで、外の人たちからの注目も浴びることになるんじゃないかと思います。

――他のブラジル人選手と日本について話したりしましたか。

アラン 昨シーズンまで東京グレートベアーズにいたラファエル・アラウージョ選手とは日本について少し話して、彼はすごく日本のことを気に入っていたみたいです。

日本に来てからは、広島サンダーズのフェリペ・ロケ選手やこの前プレシーズンマッチで対戦したリカルド・ルカレッリ選手(ジェイテクトSTINGS愛知)とも話しました。

――来日前の印象と来日後の印象の違いやギャップはありましたか。

アラン 日本に来てからも来る前とあまり変わらないです。人に対してすごく敬意を持って接したり、ゴミがなくてすごく綺麗だったり、すごく温かく人を迎えてくれたり、とてもいい印象を持っています。

――日本には単身で来ているのでしょうか。

アラン 今のところ1人で来ているんですけど、家族と子どもたちも来る予定です。ただ、子どもたちはまだ小さくて学校の都合もあるので、まず自分が日本に来て、生活に慣れていろいろと分かってから家族を呼ぶ予定です。

――現時点で一番仲の良い選手はどなたでしょうか。

アラン 言葉の関係もあってまだまだこれからの部分もありますが、やはり同じくらいのタイミングで加入してきたチェチョ(フランチェスコ・レチネ)と一番話しています。今ちょうどいろんな選手とコミュニケーションを取って仲良くなっているところです。

――選手挨拶では「こんにちは」と素敵な日本語を披露してくれましたが、それ以外に覚えた日本語はありますか。

アラン コンニチワ、オハヨウ、コンバンワ、アリガトウゴザイマス…毎日他の人が喋っているのを聞きながらちょっとずつ覚えているんですけど、いざとなるとあまり出てこないです…(思い出したように耳を指差しながら)ミミね(笑)。

――日本で行ってみたいところはありますか。

アラン 東京にはすでに行っていて、とても気に入りました。次に行ってみたいとしたら名古屋ですね。ブラジル人の大きなコミュニティがあるので行ってみたいです。

――ここからはバレーボールのお話をお聞きできればと思いますが、まず東レアローズ静岡というチームにはどんな印象をお持ちですか。

アラン すごく目標に対してフォーカスしているチームだなと思っていて、とにかく昨シーズンの成績を上回る、より良くするということに重点を置いていて、チームプレーもすごく練習をしている印象です。

――アラン選手自身の現在のコンディションはいかがでしょうか。

アラン 日本のトレーニングにも徐々に慣れてきていますし、近々100パーセントの状態になると思っていて、開幕時には110%、自分のマックス以上の状態になれると信じています。もちろんリーグの初戦から自分としては試合に出たいと思っています。

――今の練習で重視しているポイントはどのあたりでしょうか。

アラン 日々のトレーニングの中でチームとして強化しているのがセッターへの返球です。Aパスをなるべく返すというところと、ブロックの部分です。

――セッター含め周囲との連携面の完成度はどれくらいでしょうか。

アラン 毎日少しずつ良くなっていると思いますし、何試合か練習試合をやっていく中で、試合を通してコンビネーションも良くなってきています。リーグの初戦までには完全な状態でコンビも機能すると信じています。

――日本のファンに見てほしいプレーはどの部分でしょうか。

アラン やっぱりスパイクとサーブに注目していただけると嬉しいです。オポジットとしてその部分は自分の強みだと強く思っています。

――今季の目標を個人とチームとそれぞれ教えてください。

アラン 個人としては、自分のバレーボールをもっと向上させるというところです。特に日本のリーグは動きが非常に速いので、そこについていけるように改善したいと思っています。チームとしてはもちろんチャンピオンシップに出場して、本当に優勝を狙いたいです。