[写真]=金田慎平

 5日、第78回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)が開幕する。

 この舞台で活躍し、その後代表へと羽ばたく選手も多い春高。今大会の男子の注目選手たちを紹介していく。

※カッコ内は所属、学年、ポジション、身長

岩下将大(鎮西/3年/OP/188cm)

[写真]=須田康暉

安定感No.1の鎮西エース

 鎮西をインターハイと国スポ優勝に導いた3年生エース。岩下のアタックは「高さ」と「コースの打ち分け」が特徴だ。

 「高さ」については330cm超えの最高到達点を活かしてブロックの上から打つことが出来る。岩下の高打点だと相手ブロックで最も柔らかい手の平にアタックを叩き込むことができるので、コートの遥か外にボールが弾き出されてブロックアウトになる。

 「コースの打ち分け」については、ブロックが空いてる方に的確に打ち分けが出来る。岩下はOPなのでライト側からスパイクを打つが、一般的に右利きのライトからのストレートは体重を乗せて打つのが難しくプロでも苦手としてる選手が多い。しかし岩下は力強くストレートに叩き込める上に、決め球はクロスなのでコース幅が広い。

 敵のブロックが揃ってるなら「高さ」で吹っ飛ばし、万全な状態なら「コースの打ち分け」で確実に決め切る。再現性の高い武器をもった安定感抜群の鎮西エースだ。

一ノ瀬漣(鎮西/2年/OH/191cm)

[写真]=金田慎平

爆発力No.1の鎮西エース

 鎮西を2冠に導いた2年生エースだ。岩下とダブルエースと称されている。

 一ノ瀬は爆発力のあるスパイカーで、一度ノってしまうと全く止まらない。国スポ決勝の第5セットは、16点の内12点が一ノ瀬の得点で大爆発していた。

 そんな一ノ瀬の特徴は「高さ」と「パワー」だ。

 「高さ」については万全な助走をとれたら、ほとんどブロックの上から打てると語るほど圧倒的だ。

 「パワー」についてはバックアタックが特に強烈で、ブロックの正面に打ってもドシャットにならず吸い込みで得点になる場面も多い。

 どんなディフェンスも高さとパワーで破壊する王道エースだ。

 そして一ノ瀬は守備も上手い。1年生の頃からサーブレシーブが安定している。

 今回の春高バレーで、2023年の舛本颯真以来の鎮西の3番を背負うエースの誕生となるかもしれない。

岩田怜緯(東山/2年生/OH/189cm)

東山の新世代エース

 岩田はアタックの技術力に秀でたOH。

 「ミート力」と「クロススパイク」が特徴で、同校出身の髙橋藍に似ている。(本人の憧れは石川祐希だが)

 「ミート力」については、トスに自ら合わせに行く技術が高いのでさまざまなスパイクを打てる。

 前衛では速いトスでブロックを躱しつつ強打、後衛ではどこからでもバックアタックを打ち込んでくる。

 「クロススパイク」は岩田の必殺技で、威力を保ちながら超インナーに叩き込む。3枚ブロックがついてもさらに横をぶち抜き、待ち構えてるレシーバーも吹っ飛ばす。

 さらに岩田はサーブも強力だ。日本代表の小野寺太志のようなハイブリットサーバーだが、基本的に強打で攻め続けてくる。球速とコントロール力がある上にミスが少ない。春高の京都予選や国スポの決勝でも岩田のサーブからブレイクを生み出していた。

 2年生とは思えないほどの技術と安定感がある頼もしいエースだ。

ハントラクル星夏 (市立尼崎/3年/OH/187cm)

世代No.1のビッグサーバー

 インターハイの準優勝の立役者だ。ハントラクルは「サーブ」と「レシーブ」に注目の選手。

 「サーブ」については、プロレベルの超弾丸ジャンプサーバーだ。球速は110kmを超え、正面に打たれてもレシーブを弾き飛ばすほどのスピードを誇る。

 2025年2月に行われたドリームマッチでは、8連続でサーブを放つ場面もあり、その内6本が実質サービスエースだった。レシーバーの間に打ったらレシーブを弾き飛ばし、正面でも威力を殺しきれずにネットを越えて自チームのチャンスボールになっていた。

 「レシーブ」についてはリベロ並と評される安定感を誇る。2025年9月に行われた高校選抜の海外遠征では、実際にリベロとして出場することもあった。市立尼崎はMBのクイックが強力なので、レシーブを返すことが得点に繋がる。

 ハントラクルは攻守に渡って得点に絡む市立尼崎の中心選手だ。

畠昊太郎(駿台学園/2年/OP/181cm)

力×賢さのサウスポーOP

 インターハイベスト4を懸けた清風との試合で、最多得点を記録したサウスポーOPだ。

 畠の特徴は「力」と「賢さ」を兼ね備えていることだ。

 「力」についてはバックライトからのスパイクが象徴的だ。速いトスに突っ込み、思いっ切り腕を振り抜いてレシーブを吹っ飛ばす。日本代表の西田有志のようなパワフルさだ。

 「賢さ」については、駿台学園らしいコンビバレーでブロックを剥がし、真ん中にプッシュするバレーIQの高いプレーをしてくる。引き出しが豊富で相手からすると厄介なOPだ。

 そして畠はサーブも強烈だ。左利き特有のカーブに力強さが合わさったジャンプサーバーだ。清風戦でも21-20の場面から2本のサービスエースで一気に突き放していた。

 組織と守備の駿台学園で、攻撃のスペシャリストとしてレギュラーの座を掴んだ畠の活躍に注目だ。

この記事を書いたのは

まつはす

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