[写真]=須田康暉

 5日(月)に東京体育館で開幕した第78回JVA全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)。秋田県代表の雄物川高校は、6日(火)の1回戦で初登場。松阪工業(三重)をストレートで破り初戦を白星で飾った。

 雄物川を指揮したのは昨年10月に就任したばかりのOB・赤川育也監督(23)。監督として初めて立つ春高の舞台。勝利後の取材に応じた赤川監督は「まずはホッとしています」と安堵の表情を見せた。

 かつて雄物川の選手としてこのオレンジコートを駆けた赤川監督だが、現役時代の春高は1回戦で敗退という苦い記憶で終わっている。「実は自分の時は1回戦で負けてしまった。半分リベンジの気持ちもあった」と明かすように、教え子たちが掴み取ったこの1勝は大きな価値を持つものだった。選手時代との違いを問われると、「やっぱり責任感が、選手の時よりもあるなと感じます」と、名門を率いる重圧を噛み締めるように語った。

 試合は、赤川監督がこの3カ月間徹底して磨き上げてきた形が随所に現れる展開となった。「ブロックが機能しないとラリーに持ち込めない」と、練習から注力してきたブロックポイントが第1セットから飛び出し、終始雄物川らしいオープンバレーを展開。勝負どころではエースの佐々木悠成と北田聖人が期待に応え、コートの奥に狙いを定め冷静に決め切る力強さを見せた。

 10月の就任以来、赤川監督が最も大切にしてきたのは「考えてバレーをする」こと、そして「選手がのびのびとプレーできる環境作り」だ。本番を前にした1月2日の東京入り後も、春高に出場する強豪校と実戦を重ね、全国の強度に順応させるとともに、チームの雰囲気作りに心を砕いてきた。

 「サイドだけに頼らず、真ん中の攻撃も出していけるように調整したい」と、次戦への課題も口にする。自身の現役時代には成し得なかった「春高での勝利」を第一歩に、赤川監督と雄物川の新たな挑戦が始まった。

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VOLLEYBALL KING 編集部

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