[写真]=須田康暉

 11日、第78回JVA全日本バレーボール高等学校選手権大会(春高バレー)が閉幕。男子は東山高校(京都)の2020年以来6年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた。

 今大会を彩った男子選手たちを紹介していく。

春高バレーMVP岩田怜緯(東山/2年/OH/189cm) 

[写真]=須田康暉

 今大会の最優秀選手賞を獲得した岩田。大会を通して絶対的なエースとして、チームが繋いだボールを決め切り続けた。

 その強みは憧れと語る日本代表の石川祐希のような攻撃の多彩さだ。前衛では340cmの最高到達点を活かしたコース幅の広さで、超インナースパイクを主軸にノールックストレートやコートの一番奥を狙ったコーナーショットで2段トスを打ち切った。後衛でも安定感抜群のバックアタックで、ブロックを見てから空いている方へ打ち分けて得点していた。

 来年度からは世代No.1エースとして徹底マークを受けることになる。チャレンジャーとして挑んでくるライバル達を跳ね除け、再び栄冠を掴むことは出来るだろうか。

準Vの攻守万能エース:尾﨑亮太(清風/3年/OH/186cm) 

[写真]=須田康暉

 尾崎は清風の安定感抜群のエースだ。日本代表で例えるなら大塚達宣のような選手で、チーム状況に合わせて攻撃も守備も熟せるバランサーだった。

 3年生唯一のスタメンで、下級生たちの調子が良い時は守備を固め、苦しい時はアタックを打ち切る頼もしい存在だった。

 特に準決勝の駿台学園との第5セットで、1年生エースの西村海司(1年/OH/181cm)が負傷離脱した時には自らの役割を攻撃と定め、駿台ディフェンスを粉砕する強烈なスパイクでチームを決勝の舞台へと導いた。

 攻守共にハイレベルな尾﨑なら、この先どんなチームでも役割を全うし活躍すること間違いない。

駿台バレーの申し子:竹内祐一郎(駿台学園/1年/OH/181cm)

 竹内は1年生ながら高校年代トップクラスのアタックスキルをもつ選手だ。パンチのあるアタックとバレーIQの高さが特徴で、日本代表だと後藤陸翔に似たプレースタイル。

 春高バレーでは準決勝の清風戦で、チーム最多24得点を奪う大活躍だった。

 駿台伝統の速さのあるコンビ攻撃で、ディフェンスを引き付けて、空いたスペースにボールを落として得点。3枚ブロックに対しては、持ち前のパンチのあるアタックをブロックの指先を狙って放ち、コートの遥か後方へ弾き飛ばすブロックアウトで対応していた。得意なレセプションも最後まで大きく崩されることなく、攻守に渡り駿台の要として活躍し続けた。

 速さ、賢さ、守備力と1年生ながら駿台バレーを体現した選手だ。

全日本級のバックアタック/一ノ瀬漣(鎮西/2年/OH/192cm)

[写真]=李正洋

 一ノ瀬は春高バレーで最も注目を集めていたエースだった。今大会最優秀選手で同学年の岩田からも、超えるべき壁として意識されていた。

 岩田が前衛でのインナースパイクが武器なら、一ノ瀬は後衛からのバックアタックが最大の武器だ。一ノ瀬のバックアタックは日本代表レベルで、レシーバーの正面に打ってもレシーブを弾き飛ばすほどの威力を誇った。日本一の守備を誇る東山でさえ、一ノ瀬のバックアタックを捉えるのに2セットを要した。

 春高バレーでは初戦はギアが上がらずに悔し涙を流し、最後は準々決勝敗退と一ノ瀬にとっては苦い大会となった。

 春高での苦難をバネにどれだけの飛躍を見せるか期待の選手だ。

この記事を書いたのは

まつはす

まつはす の記事をもっと見る