公益財団法人SVリーグ(SVL)は21日、ヴォレアス北海道への制裁決定を発表した。
2016年に北海道の旭川で創設されたヴォレアス。2024-25シーズンのSVリーグ開幕からリーグに参戦すると、今シーズンはここまで9位。天皇杯ではクラブ史上初の準優勝という結果を残している。
今シーズンのSVライセンスについては、第1回判定で継続審議となったものの、2024年度決算(2025年6月期)において、債務超過の問題を解消する見通しが立ったことで、その実現を前提に第2回の判定でライセンス交付されていた。
当初クラブからは現物出資による増資計画が提示されていたが、株価算定の遅れや出資形態の変更(現物から現金へ)を経て、最終的に2025年12月、当初見込んでいた出資が履行されないことが確定。2025年6月期末時点での債務超過解消が不可能となった。これを受け、SVL理事会は「ライセンス基準の未充足」として、同クラブに対し「罰金300万円」の制裁を科すことを決議した。
ライセンス規則上は「交付取消」という最も重い選択肢もあった中、SVLの大河正明チェアマンは、制裁が罰金に留まった理由とクラブへの評価について次のように述べている。
「ヴォレアスは、Vリーグ時代から売上を2倍以上に伸ばし、営業利益が出る体質へと劇的に改善させている。親会社を持たない地方クラブとして、コロナ禍の苦境を乗り越えてきた経営努力は非常に高く評価している。また、演出やファンの熱気を含めたホームゲームの運営能力は、企業チームが多いSVリーグの中でも模範となるものだ」と、これまでの歩みに敬意を表した。
一方で、今回の制裁判断については、「ライセンスを即座に取り消せば、対戦相手やリーグ運営全体に多大な影響が及ぶ。現在、クラブの資金繰り自体は回っており、シーズンを完遂できる能力はある。基準未充足の程度や、近い将来に解消の目処が立っているかなどを総合的に判断し、今回は罰金を科した上で、引き続き参戦を認めることが妥当だと判断した」と、リーグの安定性を優先した結果であることを明かした。
また、SVLは「ヴォレアス北海道のこれまでの経営努力についてはSVLとしても尊重しており、今後の経営体制再構築にあたり支援・協力を行ってまいります」としている。
今後は、2026-27シーズンのライセンス交付について、3月および4月のライセンス判定において審査が行われる。




