2026年1月31日に創設10周年を迎えるヴィアティン三重バレーボールが、18日に三重県四日市市で記者会見を行い、今後の大きな展望を発表した。会見には椎葉誠事業部長をはじめ、副部長の宮下遥氏、プレイヤーデベロップメントマネージャーの大山加奈氏、三重県バレーボール協会の木村敬司専務理事らが登壇。男子の「SVリーグ」、女子の「SVグロース」昇格に向けた具体的なロードマップを提示した。
会見の冒頭、椎葉事業部長は10年間の支援への感謝を述べるとともに、さらなる10年、20年先を見据えた新たな体制について言及。バレーボール事業を分社化し、四日市市に本社を置く新会社の設立を検討していることを明かした。また、男子チームに関しては、ホームタウンである四日市市との連携をより強固にするため、チーム名称に「四日市」を加える構想があることも発表された。1月23日には四日市市の森智広市長に対し、5,000席規模のアリーナ使用や支援に関する要望書を提出する予定だ。
SVリーグ参入に向けた最大のハードルは、リーグが規定する「売上高6億円以上」という基準だ。椎葉事業部長は、現在SVリーグに入替戦がない状況を「千載一遇のチャンス」と捉え、地域の企業や行政、市民が一体となって支える「市民クラブ」としての成功モデルを目指すと強調。最速で2027-28シーズンからの参入を目標に、今秋のライセンス申請に向けて準備を加速させるという。
元日本代表で昨年から副部長を務める宮下氏は「この10年で積み上げてきた土台の上に、さらに進化していく過程に携われることを光栄に思う」と語り、四日市観光大使としての務めも果たしながらチームを支える決意を述べた。また、大山氏もバレーボールを「究極のつなぐスポーツ」と表現し、「市民クラブがトップリーグに参入することで、地域の人々が当事者意識を持ってチームを育てる喜びを分かち合えるはず」と、バレーボールが持つ社会的価値と可能性を語った。
三重県バレーボール協会の木村専務理事も「三重県全体の夢」としてこの構想を全面的に支持する意向を示した。創設から10年。着実に力をつけてきたヴィアティン三重が、地方からバレーボール界の勢力図を塗り替えるべく、大きな勝負に出ようとしている。




