公益社団法人SVリーグ(SVL)は18日、2026-27シーズン以降のクラブSVライセンスにおけるホームアリーナ要件について、基準を変更することを発表した。
元々のSVライセンスでは、2030-31シーズンより入場可能数5,000席以上のアリーナを要件としていたが、一定条件のもと、理事会承認を前提に入場可能数5,000席未満でもSVライセンスのアリーナ要件基準を充足するとみなすことになる。
今回の決定の背景には、地方都市が直面する実情がある。地方では急激な人口減少に加え、昨今のアリーナ建設費の高騰が大きな負担となっていた。理事会後の会見でSVLの大河正明チェアマンは、「人口規模が限定的な地域をホームタウンとするクラブにとって、5,000席規模のアリーナの整備・運営が自治体やクラブに過度な財務負担を与えかねない」と現状を分析。「将来的な成長余地を持つクラブや地域の可能性の芽を摘まないようにしたい」とその想いを明かした。
ただし、この緩和措置には厳格な条件が課される。特例の対象となるのは、原則として県庁所在地や政令指定都市、中核市、総務省の定める「大都市圏」に属さない自治体をホームタウンとするクラブだ。大河チェアマンは具体的な例として、石川県かほく市を拠点とするPFUブルーキャッツ石川かほくや、富山県黒部市のKUROBEアクアフェアリーズ、静岡県三島市の東レアローズ静岡などの名を挙げた。例えば、かほく市は人口約3.5万人規模でありながらとり野菜みそ BLUECATS ARENAというアリーナを保有しているが、その席数は3,000強にとどまる。こうしたクラブが、無理な規模拡大によって経営を圧迫されることを防ぐ狙いがある。
一方、5,000席未満であっても、スイートルームやラウンジの設置、十分なトイレの数といった施設基準は全て充足させることが必須となる。また、席数が少ない分、入場料収入の減少を補うための具体的な経営施策が実施されているかも審査の対象となる。
また、今回の変更内容については2030-31シーズンを目安に再検討が行われる予定だ。




