イタリア代表でもプレーするレチネ(右) [写真]=Volleyball world

 大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ男子)の東レアローズ静岡は昨シーズンまでの主力が退団し、新戦力を補強してリーグ開幕に向けて準備してきた。その新戦力の一人がイタリア代表のフランチェスコ・レチネだ。

 185cmと小柄ながら並外れた跳躍力を武器にイタリア代表で活躍し、初めての海外挑戦のシーズンを迎えている。コンディション不良によりプレシーズンマッチでプレーしている姿は見ることができなかったが、リーグが始まればイタリアリーグで磨いたそのプレーを見せてくれるだろう。

 イタリア『Volleyball.it』のインタビューに答えたレチネは、日本での生活について「スタートは順調だった。初めての海外挑戦で緊張していたが、チームは外国人を受け入れる準備ができていた。リラックスできる環境でほしいものが手に入る。韓国のチームと親善試合をしたり、ゆっくりとトレーニングとプレーのレベルを上げることができた」と話す。

 イタリアリーグとの違いについては「チームでの動きを理解するのは難しかった。フィジカルはイタリアリーグと比べて高くはないが、ボールは10倍速く、技術で補われている。レセプションとディフェンスのレベルが高く、ここではボールが(センターラインからアタックラインまでの)3メートルの範囲から出て行かない」と言う。

 また東レ静岡や日本のリーグについて「フィジカルが違う。イタリアでは自分は身長が小さいのでスパイクの打数は少なく、状況を考えてサーブを打つ必要があった。しかしここではサーブで引っ張らなければならないし、攻撃でポイントを重ねなければならない。ただテクニックはイタリアリーグの2、3歩先をいっているし、練習量が多い」と印象を明かしている。

 チームに馴染み、SVリーグ優勝を狙う東レ静岡を攻撃で引っ張っていくであろう新戦力のレチネに注目だ。