国内最高峰のバレーボールリーグ「2025-26 大同生命SVリーグ」は、シーズンも後半戦に突入し、各チームの戦いはさらに熱を帯びている。上位争いはもちろん、プレーオフ進出をかけた順位争いも激化している。そんな注目の一戦、

 SVリーグ男子第14節GAME1『東京グレートベアーズ vs ジェイテクトSTINGS愛知』は、ABEMAでJ SPORTSのコンテンツを楽しめる「ABEMA de J SPORTS」にて無料生中継された。 同試合には元日本代表の福澤達哉さんが解説として登場。バレーボールキングでは放送後にインタビューを実施し、SVリーグの現在地や後半戦の行方、さらには日本代表の展望について語ってもらった。

――SVリーグに生まれ変わってから、Vリーグ時代と比べて「ここが一番変わった」と感じる点はどこでしょうか。

福澤 日本代表のレベルが高くなっていくにつれて、リーグのクオリティも世界のトップレベルに近い位置まで引き上げられていると感じます。一方で、大きく変わったのは興行への意識です。お客さんを会場に呼んで、どのようなエンターテインメントを届けるかという点に、この数年で各クラブが力を入れています。会場の作り込みも含め、我々が現役だった頃よりも断然良くなっていると思うので、すごくポジティブな変化で素晴らしいなと感じています。

――外国籍選手枠の拡大(※今季は2人、来季からは3人に増加予定)について、現在のバランスをどう感じていますか。

福澤 こればかりはやってみないと正直わからないですね。3人でやってみて「トゥーマッチだな」と思うこともあるかもしれないです。日本人選手の出場機会が減り、若い選手の活躍の場が失われるという懸念は間違いなく出てくると思います。

ただ、私はそれを決して悪いことだとは思わないです。活躍の場を求めて、若い選手たちが海外に行くのか、あるいは下のカテゴリーから這い上がっていくのか。今はまさに転換点だと思います。

―――イタリアやポーランドなど海外トップリーグと比較したとき、日本のリーグの違いや強みはどこにあると感じますか。

福澤 やはりディフェンスのレベルの高さです。今の日本代表が世界で示してくれているように、これだけラリーが続くリーグは他に多くありません。その環境にセリエAや欧州リーグのトップで戦ってきたトップ選手が日本に集まっている。

髙橋藍選手や、リベロの小川智大選手、山本智大選手含め、日本人のレベルは世界と肩を並べるものになっています。実際に世界で銀メダル(※2024年ネーションズリーグ)を獲った実績も含め、誰もが認めるリーグになりつつあると実感しています。

――日本のセッター像については、今後どのような変化が起きていくと考えていますか。

福澤 SVリーグにアントワーヌ・ブリザール選手(フランス代表/東京五輪金メダリスト)が来てくれたことは非常に大きいですね。彼が日本のセッター像を変えていくきっかけになると思います。今までの日本の理想のセッター像は、常に正確無比なトスを上げ続けることができることでした。

もちろん正確性は不可欠ですが、今の世界のトレンドは、ブリザール選手やシモーネ・ジャネッリ選手(※イタリア代表セッター)のように、「サーブも打てる、スパイクも打てる、ブロックもできる。自分で点数を獲れるし、組み立てで流れも変えることもできる」セッターです。そのプレーを見て「自分もああいうプレーをしたい」と思わせることで、5年、10年後ぐらいにそういう選手が出てくるかもしれません。

――現在の若手世代の中で、特に注目している選手がいれば教えてください。

福澤 今まで日本にいなかったタイプだなと感じるのは、甲斐優斗選手です。これまでも190cm前後のアウトサイドヒッターでレシーブができて器用な選手はいましたが、2mを超えて世界と高さで対等に戦えるポテンシャルを持った選手は少なく、甲斐選手は大きな可能性を秘めていると思います。

――解説者として意識していることはありますか。

福澤 「バレーボールの奥深さや面白さ」ですね。バレーボールは短い一瞬の中に、高度な駆け引きや膨大なデータの情報量がギュッと詰まっています。豪快なスパイクなどの表面上の魅力も素晴らしいですが、その部分は報道でも取り上げてもらえますし、十分に伝わっています。でも表面上の魅力は続かないんです。「推しの選手がなぜすごいのか」を知ることで、もっと競技にハマっていただける。それが解説者の役割だと思っています。

――最後に、SVリーグ後半戦の見どころを教えてください。

福澤  2シーズン目(SVリーグとして)になって、各クラブの補強やホームゲームの色が出てきています。バレーボール以外のオフザコートのところの楽しみも増えました。そしてチャンピオンシップ。これがリーグの中で一番大きなウエイトを占めます。ここでの盛り上がりをどこまで高めていけるか。そこまでの出場権争いや、ジャイアントキリングが起きるのかといったところも、リーグ全体のレベルと共に、注目してみていきたいです。

 SVリーグは男子・女子合わせて今シーズン合計88試合を「ABEMA de J SPORTS」にて無料生中継。毎節男女それぞれ2試合を無料で放送し、そのうち月に1回はABEMAオリジナル解説付きで配信されるほか、全試合のハイライト映像も無料で配信される。

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この記事を書いたのは

韻萱

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