世界最高峰を目指す日本のバレーボールのトップリーグである「大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)」。男子は10チームに184選手が在籍している。(2026年3月4日時点)
今回はその中で外国籍選手に絞って、バレーボールでかなり大きな要素の1つである身長のランキングTOP5を紹介していく。
※データはSVリーグ公式サイト参照
※カッコ内は身長/所属/ポジション
第4位タイ:彭世坤(210cm/大阪ブルテオン/MB)

ポンは中国代表のMBで、昨季のフランスリーグでは、五輪2連覇のフランス代表MB二コラ・ルゴフと共にベストMBに選出されるほどの実力者だ。
彼を一言で表すなら「オールラウンドMB」だ。クイック、ブロック、サーブの全てが高水準で、サントリー時代(2021~23年)から圧倒的だった。
ポンのサントリー時代の2022-23シーズンのスタッツを見てみると、まずアタック決定率は69.3%でほぼ7割。高い上にパンチがあるAクイックが強烈で、打てばほぼ決まっていた。1セットあたりのブロック決定本数は2シーズンともに6位で、ブロック賞争い常連だった。サーブ効果率は9位で、SVリーグの名サーバーであるムセルスキーや深津英臣よりも上位のシーズンもあった。
ポンはクイックを中心に世界トップレベルの総合力を誇るMBだ。
第4位タイ:キリル・クレーツ(210cm/東レアローズ静岡/OP)

クレーツはロシア出身のプレイヤーで、ロシアリーグでは強豪のゼニト・カザンに所属していた。
同チームのレジェンド、マキシム・ミハイロフ(ロンドン五輪金、東京五輪銀)の後継者に相応しいOPだと評されていた。
そんなクレーツを一言で表すなら「大砲」だ。強靭な肉体から、ボールを叩き潰さんばかりのスパイクを放つ。
パワーもさることながら、高さを保ちながらの奥打ちも徹底しているため、ブロックに真下に叩き落とされることが少なく、逆に手の平を弾き飛ばしてブロックアウトを奪うこともできる。
世界トップクラスの高さと筋力で、SVリーグを暴れ回る。
第3位:フェリペ・モレイラ・ロケ(212cm/広島サンダーズ/OP)

ロケはブラジル代表のレフティーOPだ。SVリーグは2季目で、広島THで絶対的エースの地位を築いている。
彼を一言で表すなら「ローリスク・ハイリターン」。
日本人アタッカーの多くは、身体をダイナミックに使ったジャンプとスパイクフォームで、ようやく外国籍選手並みの威力のアタックを打てる。
しかしロケのように圧倒的なフィジカルをもつ選手は、コンパクトなフォームでも充分に強烈なアタックを打てる。モーションが小さい分ミスが減るうえに、敵コートの観察を優先できるので、プレーに安定感が生まれる。
今日もロケは危険を冒すことなく、得点を奪っていく。
第2位:ドミトリー・ムセルスキー(218cm/サントリーサンバーズ大阪/OP)

ムセルスキーは今季限りでの引退を発表した、サントリーのスーパーエースだ。
彼は「ロシアの高さ×日本の技術」の最強プレイヤー。謙虚なロシアの巨人は、日本の小兵が世界とフィジカル差を埋めるための技術を8シーズン吸収した。
その結果、ムセルスキーは大きくて巧い選手と評されるようになった。今の彼は圧倒的な高さを振るうだけではなく、背の低い選手の必殺技とも言えるノールックスパイク、フェイント、ブロックアウトも多用してくる。
「世界トップの高さ」に「世界トップクラスの技術」が合わさったバレー選手の完成形ともいえる選手だ。
ムセルスキーのバレー選手としての最後の3カ月を見逃すな。
第1位:ダニエル・マルティネス・カンポス(220cm/広島サンダーズ/OP)

マルティネスを一言で表すなら「バレー界の至宝」だ。
バレーにおいて身体能力最強国の1つであるキューバ出身で、身長220cm、さらにまだ20歳と若い。ムセルスキーのようなレジェンドプレイヤーになるのは必然か。
今季から加入した広島THでは主に2枚替えで活躍中。途中出場がほとんどだが、アタック決定率は51.4%と高く、ランキング入りしたと仮定すると6位の数値だ。
マルティネスは、高身長選手の中でもアタックフォームがしなやかで、腕をムチのようにしならせて鋭いスパイクを叩き込む。
またジャンプサーブが強烈で、低めのサーブトスをリズミカルに叩き込むため、ミスも少ない。サーブ効果率も11.8%と高く、こちらもランキングなら9位に入る数値だ。
今後のバレー界の最前線を走っていくであろうマルティネスに注目だ。




