30日(日)、プルス・リーガ(ポーランド1部)のジェシュフに所属し、男子ポーランド代表として活躍してきたマルチン・ヤヌシュ(31)が健康上の問題を理由に代表を引退することを決めたようだ。
セッターのヤヌシュは国内のクラブチームで長年にわたり活躍し、MVPやベストセッターを獲得した。代表としてのキャリアでは2018年に初選出後、数々の国際大会に出場。正セッターとしてチームのメダル獲得にも貢献し、2023年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)では金メダル、2022年のバレーボール男子世界選手権(世界バレー)や2024年のパリオリンピックでは銀メダルを獲得した。
輝かしい実績を持つヤヌシュだが、ポーランド『PRZEGLĄD SPORTOWY 』によると、代表引退を決断したという。理由は2024年末に診断されたステージ2の肝線維症。肝臓の線維化は、肝臓が反復的かつ持続的に損傷を受けた際に起こる状態で、肝臓の線維化が生じると、肝臓の機能は徐々に低下していってしまう。
2024年のパリオリンピック後、ヤヌシュは極度の疲労感に襲われたという。その後精密検査を行ったところ、肝臓に関する数値が正常値から大きく外れた値を示し、肝線維症と診断された。長年の強力な鎮痛剤と抗炎症剤の服用も肝臓に影響を与えていたようだ。
「やりすぎだったとは言いたくありません。しかし、パリでは人生で最も重要な試合に臨むために、あらゆる手段を講じなければなりませんでした。後悔はしていません。もし、もう一度同じ決断を迫られたとしても同じことをすると思います。何しろ、オリンピックに出場してメダルを獲得することは子供の頃から夢見ていたことですから」
ヤヌシュは医師から、現状でプレーを続けた場合、膨大な負荷がかかり、重大な疾患に繋がる恐れがあると診断され、改善には体へ十分な休息を与える必要があるため、ポーランド代表のニコラ・グルビッチ監督とも話し合い、今回の決断に至ったという。
「グルビッチ監督にも自分の状況を説明しました。代表チームでプレーを続ければ、スポーツ面だけでなく健康や人生そのものに深刻な影響を及ぼしかねないと伝えました。彼がどう反応するかは分かりませんでしたが、彼は私の理由を完全に理解してくれました。監督も、代表チームには100%の状態で臨める選手が必要です。何年にもわたり、それが私たちをメダル獲得へと導いてきました」
代表引退を決断したヤヌシュ。悩んだものの、バレーボール選手を引退した後のことも考えての決断だったようだ。
「代表チームを離れることは非常に難しい決断でしたが、自分の健康とバレーボールを引退した後の人生を天秤にかけたとき、選択は簡単でした。それに、どうせ2028年のロサンゼルスオリンピックまで持ちこたえることはできなかったでしょうから」




