[写真]=金田慎平

 一般社団法人SVリーグは10日、「Volleyball World(VW)」と日本国外における長期的な放送、配信パートナーシップを締結したことを発表した。これにより、10月11日から開幕する大同生命SV.LEAGUE(SVリーグ)の試合が世界に配信されることになる。

 VWは世界バレーボール連盟(FIVB)の事業会社で、世界クラブ選手権大会やバレーボールネーションズリーグなどの国際大会を主催し、VWが運営するバレーボール専門配信サービスである「VBTV」で様々な配信を行っている。現在はイタリアのセリエA、ポーランドのプルスリーガなど、世界トップレベルのリーグとパートナーシップを締結し試合のライブ配信を行っているが、今回日本のSVリーグもその仲間入りをすることとなる。

 今回の締結を受けてSVリーグの大河正明チェアマンは、「この度、VWと長期的なパートナーシップを結ぶことができ、大変嬉しく思います。VWは世界のバレーボール界のグローバルリーダーであり、今回のパートナーシップはSVリーグをさらなる高みに引き上げ、国際的な舞台での地位を強化する大きな一歩となります。このパートナーシップがバレーボールの未来を形作り、私たちが目指す世界最高峰のリーグの実現に寄与することを信じています。今後の長期的な協力関係が成功することを心から楽しみにしています」と、世界最高峰リーグ実現に向けての第一歩となる喜びを語った。

 また、VWのCEOフィン・テイラー氏は「新しいバレーボールリーグ、大同生命SV.LEAGUEとこの合意を締結できることを大変嬉しく思う。VWは、その専門知識とマーケティング力を活かしSVリーグのグローバルなプロモーションと成長を支援する。また、SVリーグの熱狂的な試合を、150万人を超えるVBTVの視聴者にお届けできることにも非常に期待している」とコメントした。

 ただ、2024-25シーズンのSVリーグについては、日本、インドネシア、韓国、フィリピン、ベトナム、タイ、台湾のアジア7ヵ国での視聴は不可となっている。

 世界最高峰のリーグを目指すSVリーグにおいて、このパートナーシップ締結で大きな前進をしたことは間違いない。世界各国に存在する日本のバレーファンには朗報で、そしてこれまで日本リーグを視聴したことのなかった世界のバレーファンたちに、日本のリーグを知ってもらうチャンスにもなる。

 今シーズン、SVリーグの魅力を世界に存分に発信できること、そして長期的なパートナーシップによるSVリーグとVWの今後の共同事業にも期待がかかる。