ドイツバレーボール協会(DVV)は9日、長年ドイツ代表セッターとして活躍してきたルーカス・カンパ(37)が代表を引退することを発表した。公式インスタグラムで伝えている。
カンパは2007年にドイツ代表に選出されると、欧州選手権や世界選手権など数々の大会に出場し、チームを表彰台に導くとともに自身もMVPやベストセッター賞を獲得するなど活躍を見せた。
バレー界で最も重要な大会とされるオリンピック(五輪)では2012年のロンドン五輪に出場。その後のドイツは2016年リオデジャネイロ五輪、2021年東京五輪共に出場権を獲得できなかったが、2023年からカンパがキャプテンを務めると同年に行われたパリ五輪予選では同プールのイタリアやブラジルに勝利し、7戦全勝で出場権を獲得。その強さを見せつけた。2024年のパリ五輪本番でも予選ラウンドで日本をフルセットで下し2位通過、最終順位は6位となったが、準々決勝で優勝国フランスをフルセットまで苦しめたことは記憶に新しい。
そんな代表チームを束ね、セッターとしても司令塔を務めていたカンパが、17年間走り続けていた代表生活に終止符を打つことになった。
DVVは公式インスタグラムで、「ダンケ(ありがとう)、ルーカス」というメッセージとカンパの写真とともに、「キャプテン、ありがとう。代表チームの司令塔として15年以上!国際試合242試合、オリンピック準々決勝2試合、2017年欧州選手権銀メダル、ワールドカップ銅メダル、2014年ワールドカップ最優秀セッター」と、これまでのカンパの功績を称えた。
また「このキャリアに感謝!おめでとう!今までありがとう、ルーカス。代表チームからのお別れは残念だが、これからもクラブでプレーしてくれることを楽しみにしていますし、今後もドイツバレーボールの一員でいてくれることを願っています!ロールモデル&インスピレーション」と、代表から引退することを惜しみつつ、これからもリーグでは現役でプレーすることに期待している。
ドイツ代表選手としては引退となるカンパだが、所属するグダニスクでは現役としてまだまだ活躍する姿を見せてくれることだろう。