12日、大同生命SV.LEAGUE MENの第1節GAME1が行われ、広島グリーンアリーナで広島サンダーズvs東レアローズ静岡が対戦した。
広島THはアウトサイドヒッター(OH)に新井雄大とキューバ国籍のオレオル・カメホ・ドルーシー、ミドルブロッカー(MB)に安永拓弥と三輪大将、セッター(S)に前田一誠、オポジット(OP)にブラジル代表としても活躍したサウスポーのフェリペ・モレイラ・ロケ、リベロ(L)に唐川大志をスタメンに起用した。
対する東レ静岡はOHに山田大貴と藤中優斗、MBに上條レイモンドと西本圭吾、Sに新貴裕、OPにブラジル代表のアラン・ソウザ、Lに山口拓海をスタメンに起用した。
第1セットは東レ静岡のサーブからスタート。序盤は両チームのアウトサイドヒッターが得点を重ね、互角の展開となった。広島THが強烈なサーブと高いブロックでブレイクすると、東レ静岡のアランがサービスエースを決め、すぐさま追いつく白熱した展開。試合が動いたのは15点を過ぎたセット後半だった。広島THに連携のミスがでると、東レ静岡がすかさずクイックとサーブで攻め込み点差を4点まで広げた。広島THは選手交代で金子聖輝、阿部大樹をコートに送り込むも、流れは変わらず25ー20で東レ静岡が第1セットを先取した。
第2セットは序盤から東レ静岡の勢いが止まらない。セッターの新が技ありのツーで得点を取ると、リベロの山口も繋ぎでビックプレーを見せ、チームを一気に勢いづけた。広島THはセット中盤、セッターを金子に変え流れを取り戻そうとするも、東レ静岡の山田、アランの鋭いスパイクを止められず苦しい展開。セット後半は三輪のサービスエースやカメホのスパイクで食らいつくも、最後は東レ静岡の山田が打ち切り、25ー19で東レ静岡が連取した。
広島THの先制点から始まった第3セットは、広島THがリードする展開で試合が進んだ。序盤からカメホとロケの勢いが止まらず、スパイクとサーブで得点を量産。対する東レ静岡はイタリア代表の経験もあるフランチェスコ・レチネをこの試合初めてコートに送り、広島THの後を追う。セット後半には東レ静岡から、3枚ブロックや新のツーアタックも飛び出し、広島THに食らいついていく。しかし、広島THは新井のサービスエースでブレイクすると、最後はカメホが決め切り、第3セットは25ー21で広島THが取り返した。
第4セットは、1点目から壮絶なラリーでスタート。東レ静岡の山田、広島THの新井を筆頭に両チームの攻撃が光り、互角の展開となった第4セット。先に抜け出したのは広島THだった。新井のサービスエースでブレイクすると、タイムアウトを挟んでも新井は集中力を切らさずサーブで相手を崩し、点差を4点に広げた。しかしここで火を噴いたのは東レ静岡の山田だった。新井のサーブを自らのスパイクで断ち切ると3本連続でスパイクを決め切り、チームを同点まで導いた。20点を過ぎても両者一歩も譲らない互角な戦いのセットポイントを先に奪ったのは東レ静岡だった。しかしそこから広島THが驚異の3連続得点でセットポイントを握り返す。30点にもつれ込む東レ静岡のアランと広島THのロケによる壮絶な打ち合いを制したのはロケだった。最後はロケがサービスエースを取り30ー28で第3セットに続いて広島THが連取した。
勝負の第5セット。序盤から広島THはロケに、東レ静岡は山田にボールを集めていく。両者ともその期待に応え、セット中盤までシーソーゲームが続いたが、試合が動いたのはコートチェンジをして迎えた試合後半だった。東レ静岡の攻撃を広島THがシャットアウト。ブロックを2本決めるとチームは一気に勢いづく。カメホが強烈なスパイクを打ち込むと立て続けにサービスエースも獲得。最後は東レ静岡のコンビネーションミスで15ー8で広島THに軍配が上がった。
開幕戦からいきなりフルセットの激闘となった対決。GAME2は13日の13時5分から同じく広島グリーンアリーナで行われる。
■試合結果
広島サンダーズ 3―2東レアローズ静岡
第1セット 20―25
第2セット 19―25
第3セット 25―21
第4セット 30―28
第5セット 15―8