12日、大同生命SV.LEAGUE MENの第1節GAME1が行われ、ジェイテクトSTINGS愛知とVC長野トライデンツが対戦した。
世界最高峰リーグを目指し、2024ー25シーズンから新たに始まるSVリーグが11日に開幕。開幕から一夜明けた12日、両者の開幕戦となるSTINGS愛知vsVC長野戦がSTINGS愛知のホーム岡崎中央総合公園総合体育館で行われた。今季から各国代表選手が入団、復帰し大型強化を図りホーム開幕戦に挑んだSTINGS愛知とこちらも海外選手の入団で昨季のV.LEAGUE DIVISION１ MEN 最終順位10位という結果から下剋上を図るVC長野の対戦となった。
STINGS愛知はアウトサイドヒッター（OH）にパリ2024オリンピックで銅メダルを獲得した男子アメリカ代表のトリー・デファルコと藤原直也、ミドルブロッカー（MB）に髙橋健太郎と村山豪、セッター（S）に関田誠大、オポジット（OP）に宮浦健人、リベロ（L）に小川智大をスタメンに起用。今季入団、復帰した各国代表選手が多く選出された布陣となった。
対するVC長野はOHに樋口裕希と工藤有史、MBに安原大とトレント・オデイ、Sに早坂 心之介、OPにウルリック・ボ・ダール、Lに備一真をスタメンに起用。今季入団した樋口や男子デンマーク代表のボ・ダールが名を連ねた。
第1セットは開幕早々、関田のブロックポイントが決まり、ホームのSTINGS愛知がファーストポイントを奪う。序盤は髙橋やデファルコ、村山のブロックで得点し、流れを掴んだSTINGS愛知がリードする展開となった。STINGS愛知が大幅なリードを維持したまま入った中盤だったがVC長野の攻撃が決まり始め、点差が縮まり流れが傾く。しかし流れを渡すまいとすかさずデファルコがサービスエースを決めると、負けじとサーブが武器の宮浦に2連続サービスエースが飛び出す。サーブで流れを取り戻したSTINGS愛知は6点差をつけ、20点に乗せる。終盤もSTINGS愛知の勢いは止まらず、ブロックとサーブを軸に得点を重ねたSTINGS愛知が第1セットを先取する。
第2セットもデファルコが2本のサービスエース、髙橋がブロックポイントを決めるなどSTINGS愛知が序盤から大幅リードを奪う。中盤にかけてもSTINGS愛知は選手それぞれが持ち味を発揮。関田はコンビの合ったMBを積極的に使うトスワークと難しいボールもトスにする技術力を、小川は高いディフェンス能力で好ディグなどを見せ、チームを支える。対するVC長野はSTINGS愛知の攻撃に対応できず、STINGS愛知が20点に乗せる頃には点差が11点に広がっていた。その後も攻守にわたり力を見せつけたSTINGS愛知が第2セットも奪う。
第3セットは2セットを先取され後がないVC長野が、これまでのセットでは効果率を上げられなかったサーブから攻撃を決め始め、拮抗した入りとなる。中盤に差し掛かる場面ではVC長野が攻めたサーブから、この試合初めてのリードを奪う。これまでのセットに比べ、ラリー中バタつくことが多くなったSTINGS愛知は流れを変えるべく、ルーキー藤原のスパイクやブロックポイントできっかけを作るも逆転とはいかず。ボ・ダールの攻撃を軸に得点を重ねたVC長野がリードを広げる。終盤、STINGS愛知が離されまいと関田のブロックポイントを起点に流れを引き寄せ、1点差に迫るも、サーブとトータルディフェンスが機能し始め、ボ・ダールを軸に得点を重ねたVC長野が第3セットを奪い返す。
第4セットもオフェンスで存在感を見せるデファルコがサービスエースを決めるなどSTINGS愛知が先行する入りとなった。中盤、選手それぞれが第3セットから修正し、再び力を発揮し始めたSTINGS愛知は2段トスをコート深くに決めた宮浦の技ありスパイクや村山のサービスエースでリードを広げる。しかしVC長野も食い下がり、攻めたサーブで相手を崩し、最後はボ・ダールがブロックポイントを決める。このプレーで流れを奪ったVC長野が同点に追いつくも、ホームのSTINGS愛知が流れを変えるべく決定率の上がってきた宮浦のスパイクを軸に得点を重ねる。STINGS愛知リードで迎えた終盤もVC長野がデファルコに対しブロックを決めたものの流れは変わらず、最後はデファルコのプッシュで第4セットをSTINGS愛知が奪い、3ー1でSTINGS愛知が勝利を収める。
この試合を通して、昨季からコートに立つ選手が大幅に変わったことが原因か、ラリー中バタつく場面もあったSTINGS愛知だったが、選手それぞれが持ち味を発揮し、ブロックとサーブを軸に得点を重ねたことがSTINGS愛知の勝因だった。VC長野も第3セットは攻めたサーブからの攻撃が効いていたが、サーブミスとボ・ダールの打数が増えすぎたことに課題が残る。次戦の第1節GAME2、STINGS愛知vsVC長野戦は13日（日）に同じくSTINGS愛知のホームで行われる。
■試合結果
ジェイテクトSTINGS愛知 3ー1 VC長野トライデンツ
第1セット 25ー17
第2セット 25ー11
第3セット 22ー25
第4セット 25ー22
