国際バレーボール連盟(FIVB)は12日、国際オリンピック委員会(IOC)がパリオリンピック(パリ五輪)でのAP選手(交替選手)の方針について修正したことを発表した。
FIVBによると、IOCの最新の決定により、パリ五輪期間中の交替選手についてより柔軟に起用できるようになったということだ。
元々、パリ五輪のバレーボールは各国12名の選手と1名の交替選手が選出可能。交替選手は出場選手が出場不可能となった場合に代わりにエントリーすることが認められ、試合への参加とトレーニングへの同行が認められているが、各国のオリンピック委員会からのサポートがない場合、選手村に宿泊することができない。
これまでの競技規則では、一度出場選手から外れた選手は大会終了まで出場選手に戻ることはできなかったものの、今回の修正により、負傷者が回復した場合や2人目以降の負傷者が出た場合に、FIVBのメディカルオフィサーの検証を受ければ複数回の交替が可能になる。
なお、この運用はパリ五輪のみに適用。2028年のロサンゼルス五輪では再度実施が検討される。
大会約2週間前というタイミングでの変更。男子日本代表は富田将馬(大阪ブルテオン)、女子日本代表は山岸あかね(埼玉上尾メディックス)が交替選手に選出されているが、今回の変更により大会を通しての戦い方にも影響が出てきそうだ。