14日、HOS住吉スポーツセンターにて大同生命SV.LEAGUE WOMANの第1節GAME2の大阪マーヴェラス vs 東レアローズ滋賀 が行われた。

 13日に行われたGAME1ではフルセットの末に大阪MVが勝利していた一戦。大阪MVのスタメンは、セッター(S)に東美奈、オポジット(OP)にファンヘッケ、アウトサイドヒッター(OH)に田中瑞稀と志摩美古都、ミドルブロッカー(MB)は蓑輪幸と小川愛里奈、リベロ(L)は西崎愛菜を置いた。

 対する東レ滋賀はSに田代佳奈美、OPに古川愛梨、OHに深澤つぐみと大川愛海、MBは戸部真由香とジュリエット・ロホイス、そしてLに中島未来という布陣でスタートした。

 第1セット目は、序盤から互角の試合が続いた。今シーズンからチームに復帰したS田代が攻撃を散らし非常に高い決定力を誇る東レ滋賀。その攻撃を作り出す為にLの中島が広い範囲で的確にサーブレシーブを返し繋げた。レフトから深澤、大川と気持ちのいいスパイクをストレートに決めるだけでなく、古川のバックライトがストレートに連続で決めるなどして得点を奪った。それに対して、大阪MVは攻撃力で上回る。昨シーズンにスパイク賞を受賞した蓑輪が真ん中からBクイックやワンレグなど幅広く叩き得点を重ねた。東レ滋賀はミドルの攻撃を使わせない為、サーブをリベロがいてもゾーン1に集めると、狙いがハマり大阪MVのミドルの攻撃は少なくなるが、大阪MVはサイドの田中や志摩、ファンヘッケが確実に決めるや、ラリーでAパスが良く入り東が蓑輪や小川など誰でも決まる状況を作り出した。最後には少し東レ滋賀のサーブレシーブが崩れて限定された攻撃になり、1セット目は25―20で大阪MVが取った。

 第2セットのスターティングメンバーは大阪MVは変更がなく、一方の東レ滋賀は深澤に替え谷島里咲が出場した。第1セット目終盤にあった東レ滋賀のサーブレシーブの乱れがこのセットも続き、大阪MVの田中のサーブがいきなりエースを取り、そこからサーブで攻めた。その崩したサーブで大阪MVはブロックポイントやいいタッチを取り、切り返しで決め序盤から差をつけていく。中盤になっても東レ滋賀のサーブレシーブは返らずに、セッターを田代から川副華笑に代え、深澤を戻すなどしてリズムを変えようとしたが、攻めの気持ちが先行してサーブが入らずにミスが続き良さを出せず。大阪MVが良さを出し25―15でこのセットも奪った。

 第3セット目は、東レ滋賀は古川に代えシルビア・チネロ・ヌワカロール、深澤に代え小山愛実を投入。序盤はまたもや大阪MVの攻撃が立て続けに決まり、4点差をつける。しかし、東レ滋賀のヌワカロールと小山が打てば決まる状態で2人の投入で完全に流れが変わる。大阪MVのOPのファンヘッケと蓑輪と、東レ滋賀のヌワカロールと小山の打ち合いとなった。東レ滋賀のS田代も、大阪MVのS東も徹底的にトスを集めたが、最後はそれ以外のところでミスが出た大阪MVがデュースの末にセットを落とした。

 第4セットは大阪MVが優勢に。序盤から攻撃力の高さが爆発した。大阪MVはパスが返り全員が攻撃出来る状況を作り、相手のブロックを撹乱した。Lの西崎のも安定したサーブレシーブとファインレシーブを何度も連発させ、MBの蓑輪のブロックも止まらない。速攻に対してもリードブロックで対応し両サイドの動きも速くしつこいブロックが特に目立つ。その対角の東レ滋賀から移籍した小川もワンレグを武器に伸びてきたトスをストレートに決めると、東レ滋賀も2枚替えで流れを変えようとするが力及ばず、第4セットは大阪MVが獲得。大阪MVは3―1で勝利を収めた。

 東レ滋賀は中盤から終盤にかけて追いつく力や個人の能力が高くチームとしてまとまれば今後も期待がかかるチームだ。また、この日は埼玉上尾から移籍してきた青柳の出場は見られなかったが、出場したときにどのようなチームになるのか非常に楽しみだ。

 一方の大阪MVもファンヘッケや志摩や田中など非常に高い攻撃力を誇り、今シーズンも上位進出に向け順調な出だしとなった。

■試合結果

大阪MV 3―1 東レ滋賀

第1セット 25 ― 20
第2セット 25 ― 15
第3セット 25 ― 27
第4セット 25 ― 20

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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