[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 17日、セリエA女子第13節が行われ、福留慧美が所属するミラノはキエリと対戦し、3ー1(25―20、26―24、25―27、25ー14)で勝利を収めた。

 日程の関係で前倒しで行われた一戦。ここまで第2節を終えて2連勝のミラノは、同じく2連勝で6日に行われた第1節では石川真佑が所属するノヴァーラをフルセットで下したキエリと中3日で対戦した。

 第1セットから出場となった福留は常に安定したレセプションとディグを披露。ミラノのセットポイントの場面ではラリーに発展すると、丁寧な2段トスや仲間のブロックタッチで浮いたボールを懸命にコートに残し、得点に繋げた。このラリーを制し、セットを通してアタック決定率で相手に勝ったミラノが第1セットを先取する。

 第2セットもスタートから福留を起用したミラノは序盤こそリードを保っていたが、相手のサービスエースで流れが変わると、中盤からサイドアウトを取り合う拮抗した展開となる。最終的にデュースに及ぶ激闘となったが、アタックで得点を重ねたミラノが第2セットも取り切る。福留も第1セットと変わらないレセプションと献身的なフォローでチームに貢献した。

 引き続き福留がコートインし始まった第3セットはこれまでのセットから一転、相手の攻めたサーブとプッシュを交えた攻撃に苦しんだミラノが終始リードを許す展開となった。福留も珍しくサービスエースを取られるなどレセプションを乱される。その後セットポイントで逆転に成功したミラノだったがデュースの末、キリエに第3セットを奪い返される。

 第4セットもコートインとなった福留は序盤から第3セットを取り返すかのように仲間をカバーした好レセプションを見せる。チーム全体としてもディフェンスが光り始めたミラノは持ち味のオフェンス力も合わさり、大幅なリードを奪う。その後も流れは変わらず、最後はサービスエースで第4セットをミラノが取り、3ー1で勝利を収める。

 相手の落差のあるサーブに珍しくレセプションが乱される場面もあった福留だったが、相手のプッシュやアタックを懸命に上げ続け、献身的なフォローでチームの勝利に貢献していた。

 この試合に勝利し、開幕3連勝としたミラノの次戦は21日(月)に石川真佑所属のノヴァーラとの対戦。日本人対決が期待される。

■試合結果

ミラノ 3ー1 キエリ

第1セット 25ー20
第2セット 26ー24
第3セット 25ー27
第4セット 25ー14