大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第2節GAME2が20日に行われ、YKK体育館にてKUROBEアクアフェアリーズとデンソーエアリービーズが対戦した。
19日に行われた第2節GAME1ではホーム開幕戦ながらも0ー3とストレート負けを喫したKUROBEはSAGA久光スプリングスとの第1節を含めここまで3連敗。今季初勝利をかけて、第1節のアランマーレ山形戦からここまで1セットも落とさず3連勝中のデンソーとの第2節GAME2に挑んだ。
KUROBEはアウトサイドヒッター(OH)に女子ドイツ代表のレーナ・シュティグロートと住田帆志乃、ミドルブロッカー(MB)に山口真季と中村安里、セッター(S)に安田美南、オポジット(OP)に女子オランダ代表のアイリス・ショールテン、リベロ(L)に依田茉衣子をスタメンに起用。第2節GAME1からMBを中山夏菜子からキャプテンの中村に変更した布陣となった。
対するデンソーはOHに石倉沙姫と女子コロンビア代表のコネオ・カルドナ・アマン・ダ・ダニエラ、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山上有紀、OPのポジションにOHの女子ブラジル代表のロザマリア・モンチベレル、Lに川畑遥奈をスタメンに起用し、第2節GAME1と同じ選出となった。
第1セットは住田のスパイクを軸に得点を重ねたKUROBEが一歩リードする入りとなった。中盤は高い攻撃力でサイドアタッカーがスパイクをコースに打ち込んでいくデンソーとブロックと山口のクイックが機能したKUROBEが互いに得点を奪い合う。打数と決定率の上がってきたロザマリアの得点を中心にデンソーがリードし始めた終盤はKUROBEもディフェンスの粘りとサイドアタッカーのスパイクで食い下がったが最後はKUROBEのスパイクミスでデンソーが第1セットを取り切る。
第2セットの序盤はブロックが決まり始め、アマンダのサーブを起点にブレイクに成功したデンソーがリードするも、すかさずKUROBEも2人の外国籍選手を中心に得点し、逆転に成功する。KUROBEがリードを保ちながらも一進一退で入った中盤はシュティグロートの決定率が上がってきたKUROBEがリードを広げる。KUROBEが先に4点リードで20点目を奪った終盤はデンソーも負けじと点差を縮めたものの、中盤作った点差を活かしたKUROBEが最後はデンソーのサーブミスで第2セットを取り返した。
デンソーがOHを石倉から山下晴奈に、Sを山下から山口結可に変更して始まった第3セットの入りはロザマリアのサービスエースや難しいトスを打ち切った山下のスパイクで得点したデンソーがリードするが、住田のサーブを起点に連続得点を決めたKUROBEがこのセットも序盤で逆転に成功する。だが、中盤はサイドの攻撃で流れを取り返したデンソーのリードで進み、そのまま終盤に入ると好調なブロックでKUROBEに追いつかれる場面もあったものの、最後は変わって入った山下のスパイクで第3セットをデンソーが奪い返す。
第4セット、MBを中村から中山夏菜子に変更したKUROBEは序盤こそ攻守で好調さを見せる山口のクイックやブロックで得点したものの、細かいミスが増え始める。ここまでの粘りが見られなくなったKUROBEに対し、デンソーが容易にスパイクを決め始めると中盤からシュティグロートが調子を落とし、連続失点となる。その後もデンソーの大幅リードで終盤に入るとKUROBEがサイド頼みの攻撃になり、デンソーのブロックに捕まり始める。デンソーはサービスエースや粘りのある守備から得点し続け9ー25と大きな点差をつけ、デンソーが第4セットを取り、1ー3で勝利を収めた。
この試合はアウェーながらも集中を切らさず終始、攻守ともに安定したプレーを見せたデンソーが開幕4連勝目を飾る形となった。一方、第3セットまでは守備にも粘りがあり、MBを含めた攻撃で得点していたKUROBEだったが、第4セットで追い詰められた状況からはシュティグロート頼みになり大幅失点で敗戦。開幕4連敗となった。KUROBEの次戦は10月26日(土)にジップアリーナ岡山にて岡山シーガルズとのアウェー戦、デンソーの次戦は10月26日(土)に福島トヨタクラウンアリーナにてPFUブルーキャッツかほくとのホーム戦となっている。
■試合結果
KUROBEアクアフェアリーズ 1ー3 デンソーエアリービーズ
第1セット 23ー25
第2セット 25ー23
第3セット 21ー25
第4セット 9ー25