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 大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第3週GAME2が27日(日)に行われ、YMITアリーナにて東レアローズ滋賀とアランマーレ山形が対戦した。

 26日に行われたGAME1ではホームの東レ滋賀がセットカウント3ー1で勝利を収めた第3週。一夜明けたGAME2では東レ滋賀はホーム戦2連勝を、A山形はSVリーグ初勝利を目指した戦いに挑んだ。

 東レ滋賀はアウトサイドヒッター(OH)に谷島里咲と大川愛海、ミドルブロッカー(MB)にオランダ出身のジュリエット・ロホイスと戸部真由香、セッター(S)に田代佳奈美、オポジット(OP)にイタリア出身のシルビア・チネロ・ヌワカロール、リベロ(L)に中島未来をスタメンに起用し、26日のGAME1からLを松岡芽生から中島に変更した布陣で挑んだ。

 対するA山形はOHに木村友里とタイ出身のドンポーン・シンポー、MBに伊藤摩耶と佐藤菜々美、Sに石盛めるも、OPにウクライナ出身のオレクサンドラ・ビチェンコ、Lに工藤真帆をスタメンに起用。26日のGAME1と同様の選出となった。

 第1セットは序盤、ヌワカロールのスパイクを中心に得点を重ねる東レ滋賀が先行する形となった。しかし中盤に差し掛かる場面でA山形がブロックポイントや石盛のサービスエースで得点し、点差が縮まるとその後大きく点差が動くことなく終盤に入る。20点以降も東レ滋賀はリリーフサーバーを投入するなど攻撃の手を緩めず、最後はロホイスのクイックが決まり第1セットを東レ滋賀が先取する。

 開始早々東レ滋賀の3連続ポイントとなった第2セットはA山形に繋ぎやフォローの部分で粗さが出始め、オフェンスが機能している東レ滋賀がリードする序盤の展開となった。中盤、東レ滋賀のブロック&ディフェンスに苦しむA山形は流れを変えようと選手交代を行うも、東レ滋賀は緩急をつけた攻撃と徹底した守備で隙を見せず、大きく点差が開く。点差変わらず入った終盤はロホイスとヌワカロールの高い2枚ブロックとヌワカロールのオフェンスで得点を重ねた東レ滋賀の勢いが止まらない。A山形にブロックフォローが薄くなったことによる失点が増え、第2セットも東レ滋賀が取る。

 第3セットは2セットを取られ、後がないA山形がこの試合で初めてリードを奪う入りとなった。東レ滋賀にアウトオブポジションやスパイクミスによる失点が増えたことや、途中から入った前田美紅の攻守にわたる活躍により、A山形の大幅リードで中盤に入る。しかし徐々にこれまでの粘りを取り戻し、ヌワカロールのスパイクを軸に点差を詰め寄る東レ滋賀は、ロホイスとヌワカロールの高い2枚ブロックで同点に追いつき、戸部のサービスエースで逆転に成功する。その後はロホイスのサービスエースで点差を2点に広げ、先に東レ滋賀が20点に乗せるがA山形も好調の前田のスパイクを中心に食い下がり、デュースに持ち込む。互いにセットポイントを取り合う白熱した展開となった第3セットは最後伊藤のクイックが決まり、第3セットをA山形が奪い返す。

 第4セットはブロックが機能する東レ滋賀がリードする入りとなった。田代や戸部にサービスエースが飛び出し、流れに乗る東レ滋賀が点差を広げて入った中盤はA山形にディフェンスの粘りが出てきたものの、スパイクミスよる失点が増える。東レ滋賀がA山形のミスや安定した攻撃でさらに点差を広げ、終盤に入ると東レ滋賀が勢いそのままに第4セットを取り切り、セットカウント3ー1で東レ滋賀が勝利を収める。

 繋ぎやフォローの精度の高さやヌワカロールやロホイスといった外国籍選手の高さやパワーを上手く得点に生かした東レ滋賀がホーム戦で2連勝を飾る結果となった。東レ滋賀の次戦は11月2日(土)にヴィクトリーナ・ウインク体育館にてヴィクトリーナ姫路とのアウェー戦、A山形の次戦は11月2日(土)にINPEX酒田アリーナにてAstemoリヴァーレ茨城とのホーム戦となっている。

■試合結果

東レアローズ滋賀 3ー1 アランマーレ山形

第1セット 25―21
第2セット 25―16
第3セット 27―29
第4セット 25―16