セリエA第6節が日本時間4日に行われ、石川祐希が所属するペルージャはルーベと対戦し、3ー2(21ー25、25ー27、25ー18、25ー18、15ー12)とフルセットの末勝利し、開幕6連勝を飾った。
石川はスターティングメンバーから外れたものの、第1セット中盤、6ー13と劣勢の場面で交代でコートに送り込まれた。7ー14の場面では、レセプションで体制を崩されながらもスパイクを決め、チームを勢いづける得点となった。また、14ー19の場面ではブロックアウトで得点するなど、冷静なプレーで得点に繋げる姿も見られた。その後も石川はレセプションや丁寧な二段トスなどでチームを支えるも、チームは序盤に許した点差を詰めることができず、21ー25でこのセットを落とす。
第2セット、石川はスタートからコートに立った。序盤、3ー3の場面ではレセプションを綺麗にAパスで返し、強烈なバックアタックを相手コートに叩き込み力強いプレーを見せた。チームは一時6点差と相手を突き放したかと思われたが、中盤から終盤にかけて徐々に点差を詰められる。それでも先にセットポイントを握ったのはペルージャだった。石川の得点が決まりこのセットを奪い返したかと思われたが、ビデオ判定によって得点はルーベに入り、最後はサービスエースを取られこのセットを落とした。
第3セットも石川は引き続きコートに立つ。0ー1の場面では、長くなったトスを無理に打ち込まずブロックを利用して相手コートに落とすなど、冷静に得点を重ねた。また、5ー5の場面では相手のレセプションが長くなり自コートにそのまま返ってきたボールをダイレクトに叩き込むと、チームの勢いは絶好調に。あとがないペルージャだったが、このセットだけで9得点と活躍が光った石川の力もあり、このセットを奪い返した。
続く第4セットも石川はスタートから出場しチームをけん引する。2ー7の場面ではブロックが1枚になったところに鋭いスパイクを決めると、石川コールは一段と大きくなり会場全体を味方につけた。また、7ー13の場面では2本目をそのままバックアタックで打ち込み得点し、ダブルスコアとした。チームはその後もルーベを寄せ付けず、25ー18と大幅にリードしてこのセットを奪った。
勝負の第5セットは、序盤から両チームの気持ちのぶつかり合いとなる。石川は、チャンスボールの処理やディグなど、直接ポイントにはつながらない部分でも精度の高いプレーを見せた。また、自身の得点以外でも大きな声でチームを鼓舞する姿も印象的だ。終盤、13ー12と重要な場面でもバックアタックで得点し、チームはフルセットの末勝利を飾った。
この試合で石川は途中出場ながら計21得点と大車輪の活躍を見せ、石川自身もMVPを獲得した。石川の活躍がチームの勝利につながったことは言うまでもないだろう。次戦は日本時間11月11日(月)3:30より敵地でターラントと戦う。
■試合結果
ペルージャ 3ー2 ルーベ
第1セット 21ー25
第2セット 25ー27
第3セット 25ー18
第4セット 25ー18
第5セット 15ー12