11日にセリエA女子第7節が行われ、福留慧美が所属するミラノがホームのアリアンツ・クラウドでブスト・アルシーツィオと対戦した。
ここまで5勝1敗、第3節に対戦した石川真佑所属のノヴァ―ラに惜しくもフルセット負けを喫した試合以外、勝利を収めてきたミラノは、第6節終了時点で3勝3敗のブスト・アルシーツィオとの試合に挑んだ。第1節からスターティングリベロを務める福留は、この試合も先発出場となった
第1セットはブロックで得点を重ねたミラノがリードする入りとなった。中盤ダブルスコアをつけたミラノは、終盤までサーブやブロックで相手を苦しめ、大きなリードを保つ。セットポイントを握ってから相手に粘られたミラノだったが、第1セットを先取する。福留は珍しく2段トスが乱れる場面もあったが、積極的に1本目を取りに行く姿や好ディグを見せた。
第2セットは福留が序盤から好ディフェンスを連発するもなかなか得点に繋がらず、相手にリードを許す展開となった。選手交代やタイムアウトで流れを変えたいミラノだったが、ミスが増えたことや相手のサーブに苦しめられたことで点差を広げられる。終盤サービスエースから追い上げを見せたミラノだったが、広がった点差は埋まらず第2セットをブスト・アルシーツィオに奪われる。
序盤、一進一退の攻防となった第3セットは中盤、ミラノにブロックポイントが増えたところで試合が動き出す。リードを奪ったミラノを福留も精度の高いレセプションやディグで支え、終盤にかけて点差を広げると、大きく流れが変わることなく第3セットをミラノが取り返す。
第4セットは序盤、相手に先行されたミラノだったが、このセットもブロックポイントを起点に逆転に成功する。福留は第1セットから修正してみせた2段トスやセッターの立ち位置ピッタリのレセプションでチームを支える。しかしその後、スパイクミスが増えたことで相手に再びリードを許したミラノは選手交代で食い下がるも相手のブロックに苦しみ、第4セットはブスト・アルシーツィオが取る。
迎えた第5セットはディフェンスや繋ぎに粘りの出てきたミラノが先行する。福留も相手のコースを読んだディグや主審の後ろへ飛んだ難しいボールを生かすなどチームに貢献し、終盤までミラノがリードを保つと、最後は相手のサーブがアウトとなり、第5セットを取り切ったミラノがフルセットで勝利を収めた。
福留は試合中での修正力やレシーブ力、粘り強さを随所に発揮し、チームのフルセット勝利に貢献した。ミラノは次戦のセリエA女子第8節で11月18日(月)1時からここまで1勝6敗と苦しむタルマッソンスと相手のホームで対戦する。
■試合結果
ミラノ 3―2 ブスト・アルシーツィオ
第1セット 25―18
第2セット 18―25
第3セット 25―20
第4セット 18―25
第5セット 15―10