大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)第6週のGAME1が16日(土)に行われ、CNAアリーナ★あきたにてAstemoリヴァーレ茨城とデンソーエアリービーズが対戦した。
現在5勝3敗で5位のAstemoと、9勝1敗で堂々の首位に立つデンソーの対戦。開催地であるCNA★アリーナあきたの秋田県はAstemoの野中瑠衣にとってホーム。地元の声援を力に変えるAstemoがデンソーに挑む。
Astemoはアウトサイドヒッター(OH)に長内美和子とマッケンジー・メイ、ミドルブロッカー(MB)にブリオンヌ・バトラーと佐藤黎香、セッター(S)に雑賀恵斗、オポジット(OP)に野中瑠衣、リベロ(L)に德本歩未香をスタメンに起用した。上坂瑠子がベンチから外れ秋田県出身の野中がキャプテンとして起用された。
デンソーはOHに石倉沙姫と山下晴奈、MBに横山真奈と麻野七奈未、Sに山上有紀、オポジットOPにブラジル代表のロザマリア・モンチベレル、Lに川畑遥奈をスタメンに起用した。これまで活躍を見せていたコネオ・カルドナ・アマン・ダ・ダニエラはベンチから外れている。
第1セット序盤はメイ、バトラーの攻撃を中心に得点しAstemoがリード。Astemoは佐藤の横幅いっぱいのブロードやバトラーのクイックを駆使。デンソーは川端がメイのバックアタックを拾う好ディグを見せるとロザマリアがスパイクを決めるが拮抗した展開が続く。Astemoの佐藤がバックアタックを一枚でシャットし17―15と抜け出したかと思われたが、両チームまだまだ流れを掴み切れず終盤まで点の取り合いとなる。先にセットポイントにたどり着いたのはデンソー。長いラリーの末、Astemoのコートにボールが落ち24―26でデンソーが第1セットを取った。
第2セットも外国人選手の得点に加えAstemoは野中、デンソーは山下の攻撃も目立ち、両チーム打ち合いの展開が続く。Astemoの速い攻撃や佐藤のブロック、メイのサービスエースが決まり17―13と、この試合初めての4点差が開いた。その後もAstemoが主導権を握り試合が進むと、最後は雑賀のサーブがネット際に落ち25―17でAstemoが奪い返した。
続く第3セット、序盤はコンビミスが目立つAstemo。デンソーは石倉がレフトから鋭いスパイクを決め存在感を見せはじめる。しかし徐々に息が合ってきたAstemoは速い攻撃で得点、メイがブロックやスパイクで得点を重ねると11―9と1歩リード。中盤は焦りからかデンソーの攻撃が決まらない。野中がスパイク、サービスエースを決め21―15と点差が広がる。デンソーは途中出場の瀬戸杏華がクイックで得点するがブレイクするまでにまでにつながらず、佐藤が横幅いっぱいを使ったブロードを決め25―19でこのセットもAstemoが取った。
勝負の第4セット序盤からデンソー麻野が活躍を見せ3―7とリードを許す。Astemoはなかなかブロックの効果が出ず攻撃に結び付けられない中、デンソーがMBを中心に得点を重ねる。しかし地元の声援に応える野中がスパイクを決め、長内も得点を重ね15―16と食らいつく。バトラーのクイックから20―20の同点まで追い上げ、途中出場のオクム大庭冬美ハウィがきっちりとスパイクを決め得点する。更に、ここでもメイのサービスエースが決まり22―21と逆転に成功。追いつきたいデンソーはロザマリア、山下が強烈なスパイクを叩き込み24―23と1点差まで詰め寄る。しかし最後は長内が決め切り25―23でAstemoがこのセットを取りセットカウント3―1で勝利した。
首位を走るデンソーから勝利をもぎ取ったAstemo。佐藤のブロックとブロードが光り、德本がレシーブをきっちり上げ、雑賀が厳しい場面でも攻撃を分散し、得点に繋げた。この試合キャプテンとして起用された野中の、ここぞという場面での活躍も大きく、見事に故郷の声援に応えた。明日も同会場でAstemo対デンソーが行われ、Astemoの連勝となるか、デンソーが首位の意地を見せるか見応えのある試合となりそうだ。
■試合結果
Astemoリヴァーレ茨城 3ー1 デンソーエアリービーズ
第1セット 24―26
第2セット 25―17
第3セット 25―19
第4セット 25―23