大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第6週GAME1が16日(土)に行われ、加古川市立総合体育館にてヴィクトリーナ姫路と大阪マーヴェラスが対戦した。
姫路は前節までで6勝2敗としており、第5週GAME2ではここまで全勝で首位に立っていたデンソーエアリービーズを見事に下し、現在勢いに乗っている。対する大阪MVもここまで6勝2敗と大きく勝ち越しており、実力十分なチームだ。またこの試合は姫路、大阪MVの主力選手である宮部藍梨、宮部愛芽世の姉妹対決が実現するとあって、注目の1戦となっている。
姫路はアウトサイドヒッター(OH)に井上愛里沙とタイ代表のチャッチュオン・モクシー、ミドルブロッカーに(MB)に宮部藍梨と伊藤麻緒、セッター(S)に柴田真果、オポジット(OP)に田中咲希、リベロ(L)に森田茉莉をスタメンに起用。
対する大阪MVはOHに志摩美古都と西川有喜、ミドルブロッカー(MB)に蓑輪幸と大山遼、セッター(S)に塩出仁美、オポジット(OP)に宮部愛芽世、リベロ(L)に目黒優佳をスタメンに起用した。
第1セット、序盤から姫路のMB藍里が躍動。ブロックで相手スパイクからタッチをとるとクイックでも得点を重ね、チームに貢献する。姫路が少し前に出て12ー8で1回目のテクニカルタイムアウトを迎える。その後15ー10と点差を離されていた大阪MVだが、OH志摩が安定したレセプションからしっかり決めきると、愛芽世に代わって入ったOPのリセ・ファンヘッケが強力なスパイクで後押しし、17ー17で追いつく。終盤まで両チーム譲らない展開が続いたが、大阪MVはコートに戻ったOP愛芽世にトスを集めると、しっかりと決め切り23ー25でこのセットを取り切った。
続く第2セット、序盤から両チームともにレセプションが安定していることでサイドアウトが続く展開となったが、身長195cmとリーグ屈指の高さを誇る、大阪MVのMB蓑輪が高さあふれるクイックと効果的なサーブを放ちブレイクを重ねていくと、8ー12の場面で蓑輪が姫路のチャッチュオンを1枚でブロックし流れをつかむ。大阪MVはOPをファンヘッケに交代すると一気に得点を重ね、先にセットポイントを握る。最後もファンヘッケの豪快なスパイクが決まり、20ー25でセットを連取した。
姫路にとって後がない第3セット、姫路のS柴田がMB、OH、OPに見事にトスを散らし相手ブロックを散らしていき、試合を優位に進めていく。姫路が大きくリードを広げ、12ー5でテクニカルタイムアウトを迎える。大阪MVもOPの愛芽世、MBの蓑輪の強力なサーブから流れを変えようとするも、姫路のOH井上が安定したレセプションでチームを支え流れを渡さない。流れそのまま25ー18でセットを取り返した。
第4セット、MB藍梨と伊藤のブロックで効果的に相手スパイクからタッチを取り続け、第3セット同様に姫路が流れに乗る。逆に大阪MVはここまで好調だった蓑輪、愛芽世のサーブでなかなか相手を乱せず相手にリードを広げられてしまう。何とか流れを取り戻そうと大阪MVはOPにファンヘッケを投入するが、やはり姫路のブロックが固く、点差をうまく縮められない。姫路はOH井上の強力なサーブが決まり続け、25ー11と大差でこのセットを取り切った。
運命の第5セット、大阪MVは序盤から相手の勢いを止められず、逆に姫路はここまで目立っていなかった田中を要所で使うなど、余裕のあるトス回しを見せ一気にリードを広げていく。大阪MVはOP愛芽世にトスを集めるも相手ブロッカーが厚く、決めきることができない。最後まで姫路が流れに乗り続け、15ー5でこのセットを取り切り、姫路がフルセットで勝利を飾った。
第1、第2セットを相手に連取されるもホームの歓声を受け見事に逆転勝利を収めた姫路。大阪MVは相手の流れを断ち切れず悔しい敗戦となった。GAME2は17日(日)に同じく加古川市立総合体育館にて14時5分開始となる。
■試合結果
ヴィクトリーナ姫路 3ー2 大阪マーヴェラス
第1セット 23―25
第2セット 20―25
第3セット 25―18
第4セット 25―11
第5セット 15―5