22日、公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)が、ビーチバレーボール男女日本代表チームの監督に、スティーブ・アンダーソン氏(60)の就任が決定したと発表した。
アメリカ出身のアンダーソン氏は、2000年のシドニーオリンピック(五輪)でビーチバレーボール女子オーストラリア代表のコーチを務め、金メダルを獲得した実績を持つ。その後、2013年には男女カナダ代表監督兼ナショナルプログラムシステムデザイン責任者に就任したり、2022年には男女バヌアツ代表監督を務めるなど、様々な国で男女の指導経験がある。
男女日本代表の監督に就任するにあたり、アンダーソン氏は以下のコメントを発表している。
「この度ビーチバレーボール男女日本代表チームの監督に就任し、大変光栄に感じていると同時にやる気に満ち溢れています。私の目標は長期的なタレントの発掘と選手・コーチの育成、ワールドクラスのパフォーマンス、国内外で試合機会の設定、有益なパートナーシップ、そして伝統を築くための道筋を作りあげることです。さらにワールドクラスのプログラムを日本のビーチバレーボール界で構築することで、実力はもちろん、コート外でも魅力的な選手を輩出し、日本のビーチバレーボール界、ひいては日本社会の向上に貢献したいと考えています。日本のビーチバレーボールがさらに発展していくよう、各方面の方々にご協力いただき責務を全うしていきます」
また、JVAの川合俊一会長もコメントを発表している。
「私も現地へ足を運び観戦したパリ 2024 オリンピックでは、女子日本代表チームが地元フランス代表チームに勝利し、24 年ぶりに決勝トーナメントに進出する活躍を見せてくれました。一方、男子日本代表チームは出場権獲得を逃し悔しい思いをしました。男女ともにビーチバレーボールが世界の強豪へと成長するために、オリンピックの金メダリストを育てたアンダーソン氏に就任いただくことは大変心強いです。アンダーソン氏にはその指導力を生かし、男女そろってロサンゼルス 2028 オリンピック出場へ導いてくれると期待しています。選手育成はもちろんのこと、これまで数多くの国を率いてきた経験値を選手に還元してもらい、日本のビーチバレーボール界の底上げにつなげてもらいたいと思います」
まずは、2028年のロサンゼルス五輪出場を目指す男女日本代表。アンダーソン監督によるワールドクラスな指導で今後の日本ビーチバレーボールが強化され、さらに発展していくことを期待したい。