[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 23日にセリエA女子第9節が行われ、アリアンツ・クラウドにて福留慧美が所属するミラノと関菜々巳が所属するコネリアーノが対戦した。

 開幕10連勝で暫定首位に立つコネリアーノと、ここまで8勝2敗で暫定2位のミラノの首位攻防戦。両チームに日本代表選手が所属しているということもあり、日本人対決も期待される注目の一戦となった。

 ミラノの福留は先発起用、コネリアーノの関はベンチスタートとなった第1セットは序盤、サーブでミラノにプレッシャーを与えるコネリアーノが先行する。福留も珍しくレセプションを乱され、8ー4と点差を離され始めたところでミラノがタイムアウトを要求。その後ネットインサービスエースも飛び出したミラノが同点に追いつく。中盤は拮抗した展開で試合が進むと、終盤に再びリードを奪ったコネリアーノはセットポイントを握った場面で関を投入。そのまま関がサーブに回ると、このラリーでミラノの放ったスパイクがアウトになり、コネリアーノが第1セットを先取する。福留は時折丁寧な2段トスを披露したが、コネリアーノの強力なスパイカー陣の攻撃をなかなか拾うことが出来ずに第1セットを終える。

 第2セットは開始早々、福留が懸命にパンケーキレシーブをするなど第1セットからの修正を見せる。序盤は拮抗した展開が続くも、中盤に入りコネリアーノが連続ブレイクで均衡を破る。福留は序盤から中盤にかけて、レセプションをAパスで返すなどチームに貢献するが、19ー13とコネリアーノに大きく点差を離されたところで交代し、ベンチに下がった。その後もコネリアーノの勢いは止まらず、第2セットをコネリアーノが取る。

 ミラノが福留をスタートから外して始まった第3セットは序盤、堅いディフェンスから多彩な攻撃で得点するコネリアーノが大きくリードする入りとなった。中盤、ダブルスコアまで点差を広げたコネリアーノが完全に流れを掴むと、終盤も点差を保ち、25ー15と大差で第3セットを取り、ストレート勝利を収めた。

 注目の首位攻防戦でコネリアーノがストレート勝利を収めるという、意外にも短期決戦となった一戦。ミスをせず、堅いディフェンスから多彩な攻撃で得点を重ねたコネリアーノに軍配が上がる結果となった。

 先発出場となった福留は途中交代と悔しい結果に終わったものの、関が1プレーのみ出場を果たしたことで、1プレー限定の日本人対決が実現した。

 ミラノは次戦のセリエA女子第10節で12月2日(月)1:00からここまで4勝4敗で暫定8位のベルガモと、コネリアーノは12月2日(月)2:00にここまで6勝2敗で暫定4位につけ、石川真佑が所属するノヴァ―ラと対戦する。

■試合結果

ミラノ  0―3 コネリアーノ

第1セット 20―25
第2セット 18―25
第3セット 15―25