令和6年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンドは12月12日(木)からAsueアリーナ大阪で開催される。ブロックラウンドを勝ち上がった16チームと2023―24シーズンのV.LEAGUE DIVISION1の上位8チームを加えた24チームがノックアウトトーナメント形式で戦う。
1回戦ではブロックラウンドを勝ち上がった16チームが激突。2回戦から昨シーズンのV1上位8チームがシードとして登場する。
1回戦、Aコートの第1試合は、天理大学とつくばユナイテッドSun GAIAの対決となった。
天理大学は、アウトサイドヒッター(OH)に楠本岳と花村知哉、ミドルブロッカー(MB)に新山輝と仁木健登、セッター(S)に田岡悠瑠、オポジット(OP)に酒井秀輔、リベロ(L)に辻本怜要をスタメンに起用。
対するつくばサンガイアはOHに畑中大樹と架谷也斗、MBに梅本鈴太郎と松林哲平、Sに茂太隆次郎、OPに長谷川直哉、Lに浅野楓をスタメンに起用した。
第1セットは天理大のブロックポイントからスタートした。序盤から中盤にかけて一進一退の攻防が続いたものの、先に抜け出したのは天理大だった。2点のリードを保ったままゲームを進めていく天理大に、サンガイアもVの意地を見せ徐々に点差を縮めにかかったものの、終盤に再びリードを広げた天理大がそのまま逃げ切り、第1セットを先取した。
第2セットは前セットと異なり、サンガイアが先行する形となった。粘り強い守備から得点へと繋げるサンガイアは、天理大のミスも重なったことから8ー4とダブルスコアにする場面も見られた。その後も2本目をバックアタックで攻撃にするなど多彩なプレーを見せるほか、センター線もうまく組み込み得点したサンガイアは、終盤やや追い上げられながらも最後は架谷の得点でこのセットを奪い返した。
続く第3セットも先にリードを奪ったのはサンガイアだった。エースの楠本に頼らず様々な攻撃を仕掛ける天理大だったが、サンガイアはその攻撃を何度もブロックで阻み、思うように得点させない。その流れを断ち切り天理大は序盤で追いついたものの、このセットでも守備の良さを見せたサンガイアが再び前へ出る展開に。その後終盤にかけて最大10点をリードしたサンガイアが、25ー14で第3セットも連取した。
第4セット、あとがない天理大が得点を重ね4ー0とリードを奪う。その後点差を6点に離すと、楠本と酒井を中心にゲームを進め、14ー7とサンガイアをさらに突き放す。このセットで決め切りたいサンガイアも食らいつき一時5点差まで追い上げたが、序盤に許した点差を詰めることができず、このセットは25ー17で天理大が奪い返した。
勝負の第5セットは、守備に攻撃にと互いに気迫のこもったプレーを見せる。拮抗した展開となったが、サンガイアのスパイクミスで3点前に出た天理大がリズムを掴み始めると、酒井がブロックアウトで冷静に得点し、8ー4でコートチェンジとなった。どうにかその背中を捕らえたいサンガイアだったが、ミスも重なり点差を縮めることができず、第5セットは15ー6と大幅にリードして天理大が奪った。
拮抗した戦いを制したのはエースの楠本とパワフルな攻撃が魅力の酒井を中心に得点を重ねた天理大だった。この試合に勝利した天理大は明日12月13日(金)に、Aコートで10:00よりサントリーサンバーズ大阪と対戦する。
■試合結果
天理大学 3ー2 つくばユナイテッドSun GAIA
第1セット 25ー21
第2セット 18ー25
第3セット 14ー25
第4セット 25ー17
第5セット 15ー6