令和6年度天皇杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準々決勝が14日にAsueアリーナ大阪で行われた。

 Aコート第4試合は、2回戦をストレートで勝ち上がった東京グレートベアーズと大阪ブルテオンの対戦となった。

 東京GBはアウトサイドヒッター(OH)に後藤陸翔とポルトガル出身のアレックス・フェレイラ、ミドルブロッカー(MB)に大竹壱青と伊藤吏玖、セッター(S)に今橋祐希、オポジット(OP)にポーランド出身のマチェイ・ムザイ、リベロ(L)に古賀太一郎をスタメンに起用。SVリーグでは先発出場の少なかった選手が多く選出された2回戦から、大きく選手を入れ替えた布陣となった。

 対する大阪BはOHにアメリカ代表のジェスキー・トーマスとキューバ代表のロペス・ミゲル、MBに山内晶大とエバデダン・ラリー、Sに永露元稀、OPに西田有志、Lに山本智大をスタメンに起用し、2回戦と同様の選出で挑んだ。

 第1セットは序盤、互いに1回ずつブレイクするなど一進一退の攻防となった。ムザイのサービスエースや大竹のブロックポイントで均衡を破った東京GBが2点リードでテクニカルタイムアウトを迎えると、後藤の2アタックから勢いの増す東京GBがその差を最大4点に広げる。大阪Bはジェスキーのサービスエースで反撃を開始するも、中盤は東京GBがムザイを中心に得点を重ね、その差を保つ。しかし終盤、ロペスのサーブで同点に追いついた大阪Bは20点以降にブロックポイントで逆転に成功する。東京GBも食い下がり、大竹のサーブからブロックポイントでデュースに持ち込むも、最後は西田のサービスエースでこのセットを大阪Bが先取する。

 続く第2セットは、サーブで相手を崩す東京GBがリードする入りとなった。西田のサービスエースで大阪Bが同点に追いつくと、中盤は永露のサーブから東京GBのミスを誘った大阪Bが点差を広げる。何とか流れを引き寄せたい東京GBだったがレセプションが安定せず、ミスもかさんだことでその差を縮められない。その後、終盤に入っても集中を切らさず、攻守ともに安定感を見せた大阪Bはこのセットも連取する。

 第3セットは、サーブやブロックで相手にプレッシャーをかける大阪Bが序盤から走る。今橋の強烈な2アタックや古賀のフライングレシーブなど流れを引き寄せるプレーを東京GBも見せるが、大阪Bがすかさずその勢いを断ち切る。西田のサービスエースで点差を5点に広げ、テクニカルタイムアウトを迎えると中盤は粘り強い繋ぎ、サーブやブロックで勝る大阪Bがダブルスコアまでリードを広げる。選手交代で逆転の機会を伺う東京GBだったが終盤も大阪Bの勢いは止まらず、最後はロペスの2連続サービスエースで大阪Bが第3セットを取り、ストレート勝利を収めた。

 SVリーグでは1勝1敗の痛み分けとなっている両者の戦いだったが、ロペスやジェスキー、西田というビックサーバーを中心としたサービスエースや粘り強い繋ぎで東京GBにプレッシャーを与えた大阪Bが快勝する結果となった。大阪Bは15日(日)14:00より日本製鉄堺ブレイザーズとの準決勝に挑む。

■試合結果

東京グレートベアーズ 0―3 大阪ブルテオン

第1セット 24―26
第2セット 20―25
第3セット 14―25