[写真]=Lega Pallavolo

 セリエA後半戦の初戦となる第12節が日本時間の16日に行われ、石川祐希が所属するペルージャは、11節を終えた時点で7勝4敗と上位につけるヴェローナと対戦し、3ー2(25ー19、23ー25、25ー20、22ー25、15-7)でフルセットの激戦を制し、開幕からの連勝を12とした。

 石川はベンチスタートとなったが、1セット目はペルージャが序盤からオレク・プロトニツキを中心に連続ポイントを重ねリードを保つ。中盤、離れていた点差を詰められる場面もあったが、20点目以降にもブレイクをとる強さを見せつけたペルージャがこのセットを先取する。

 2セット目序盤、一進一退の攻防が続く中、ヴェローナのサービスエースやブロックポイントを決められ点差をつけられる。17-21の場面で石川がワシム・ベンタラと交代でコートに入る。直後に石川を含めた3枚ブロックでブロックを成功させる。石川はこのワンポイントで再びベンチに下がるが、この後ペルージャはさらに3連続ポイントを奪い21-21に追いつく。このまま逆転したいペルージャだったが、その後ヴェローナは確実にサイドアウトを取り切り、最後はスパイクがアウトになり、23-25で2セット目はヴェローナが取り返す。

 3セット目、序盤から中盤にかけては取られては取り返す攻防で点差がつかずに進んでいくが、要所のブレイクを成功させ前に出たのはペルージャ。ベンタラやプロトニツキを中心として攻撃を決め、そのリードを保ってこのセットを取り切る。

 続く4セット目、序盤からヴェローナが流れを掴み、守備からの切り返しでブロックを上手く利用したスパイクが目立ち、ペルージャはリードを許す。15-11と追いかける場面で石川がカミル・セメニウクに代わってコートイン。強いクロスへのスパイクを決めたり、サーブでも相手のレセプションを崩す活躍をみせる。点差がある中、ヴェローナにセットポイントを握られてから4度凌ぐ土壇場での強さを見せるペルージャだったが、最後はブロックアウトを取られ、このセットはヴェローナがとり、勝負は最終セットへ。

 5セット目、石川はスタートから起用される。プロトニツキの2連続サービスエースで始まり、2-0の段階でヴェローナはタイムアウトを要求。石川のブロックアウトを取ったスパイクでペルージャは3連続ポイントを奪い、序盤にリードする展開で試合が進む。そして石川のサーブターン、強いサーブで相手のレセプションを崩し、そこからの攻撃や相手スパイクをブロックで仕留めるなどして脅威の5連続ポイントを生み出す。マッチポイントまで掴んだサーブを終えると石川はベンチに下がる。その後逆にサーブで乱されたペルージャは3連続で失点するも、この試合両チーム最多の27得点を挙げたプロトニツキが最後はストレートに決め、このセットを取ったペルージャがフルセットの激戦を制した。

 11節、12節と連続してフルセットの戦いとなったが、どちらも大事な最終セットに強さを見せて勝利を飾ったペルージャ。石川も途中出場で4点を決め、今試合は相手を崩すサーブでブレイクを生み出す力を見せつけた。

 次戦、第13節では23日(月)2:00にホームでパドヴァと対戦する。その前のチャンピオンズリーグでは20日(金)4:00からフランスのサンナゼールと戦う。

■試合結果

ペルージャ 3ー2 ヴェローナ

第1セット 25ー19
第2セット 23ー25
第3セット 25ー20
第4セット 22ー25
第5セット 15ー7