[写真]=Volleyball World

 17日に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の予選ラウンドが行われ、福留慧美が所属しているイタリアのミラノはブラジルのジェルダウ・ミナスと対戦した。

 中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。

 初戦に挑んだミラノは南米クラブ選手権で優勝し、今大会への出場権を獲得したブラジルのジェルダウ・ミナスと対戦。セリエA女子や女子チャンピオンズリーグで活躍を見せてきた福留は今試合でも先発出場を果たした。

 第1セットは、序盤からオフェンスの光るミラノがリードを奪う。福留も試合開始から安定感のあるディフェンスでチームを支えると、ミラノは中盤にかけてその差を大きく広げ始める。終始、流れを握ったミラノは危なげなくセットを先取する。

 続く第2セットも、ミラノがサーブを起点に先行する入りとなった。中盤、ブロックポイントで最大9点差までリードを広げたミラノだったが、終盤に差し掛かった場面でスパイクミスが重なり点差を詰め寄られる。その後、同点には追いつかせず、踏ん張りを見せたミラノはこのセットを取り切る。福留はセットを通して丁寧な2段トスやレセプションを見せた。

 第3セットは2セットダウンで後のない相手が意地を見せ、今試合で初めてリードを奪われる入りとなった。中盤、ブロックポイントで逆転に成功したミラノは一時、同点に追いつかれる場面もありながらリードを保ち、終盤に入る。しかし相手も食い下がり、デュースにもつれ込むと、この大事な場面で福留が魅せる。アタックラインより前に落ちるサーブを気迫あふれるフライングレシーブで拾い、得点に繋げると続くマッチポイントの場面でも、好ディグを見せる。福留のディグからポイントを奪い、第3セットも取り切ったミラノは初戦をストレートの快勝で飾った。

 先発フル出場となった福留は要所での活躍や丁寧な2段トスなどでチームの勝利に貢献した。ミラノは次戦、18日(水)20:30より開催国である中国の天津渤海銀行女子バレーボールクラブと対戦する。

■試合結果

ミラノ(イタリア)3―0 ジェルダウ・ミナス(ブラジル)

第1セット 25―17
第2セット 25―22
第3セット 27―25