[写真]=Volleyball World

 18日に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の予選ラウンドが行われ、日本のNECレッドロケッツ川崎はブラジルのプライア・クルーベと対戦した。

 中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。

 17日に行われた予選ラウンド初戦でベトナムのLPバンク・ニンビン相手にストレート勝利を収め、白星発進となったNEC川崎は、予選ラウンド2試合目にブラジルのプライア・クルーベと対戦。プライア・クルーベは南米クラブ選手権で準優勝となり、今大会の出場権を獲得した。17日に行われた予選ラウンド初戦ではイタリアのコネリアーノにストレート負けを喫している。

 NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)にタイ出身のアチャラポーン・コンヨットと佐藤淑乃、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華と島村春世、セッター(S)に中川つかさ、オポジット(OP)にブラジル出身のロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメン起用。17日の試合と同様の布陣で挑んだ。

 第1セットは相手の高さやパワーに押され、大きくリードを許す入りとなった。中盤にかけてブレイクを重ねたいNEC川崎だったが、レセプションが乱れた場面でも安定してサイドアウトを取る相手に追いつくことが出来ない。その後も高さのあるブロックに苦しむNEC川崎は最大9点までリードを広げられる。終盤には山田にサービスエースが飛び出すも流れを掴めず、点差が縮まらない。その後、相手にセットポイントを握られた場面でブロックを決めるが最後まで相手の攻撃に対応しきれず、第1セットを落とす。

 NEC川崎がOHをアチャラポーンから佐々木遥子に、MBを島村から甲萌香第に変更した2セットも、開始早々3連続で相手ブロックに捕まるなどリードを奪われる入りとなった。NEC川崎の攻撃が相手のトータルディフェンスで対応され、なかなか決まらない中、中川のサーブから相手のミスを誘い、流れを引き寄せたNEC川崎が6連続ポイントで1点差に詰め寄る。中盤、NEC川崎は佐藤を中心に得点。一進一退の攻防が続くと、終盤に差し掛かった場面でロングラリーを制した相手が再びリードを奪う。20点目以降、食い下がったNEC川崎だったがあと一歩及ばず第2セットも相手に奪われる。

 後がない第3セットも序盤から相手の高さが攻守にわたりNEC川崎を襲い、先行される。中盤に入っても相手のブロックとオフェンスに対応することが出来ず、その差を最大7点まで広げられたNEC川崎は流れを完全に奪われたまま終盤に入る。勢いの止まらない相手は2連続サービスエースを決めるなどリードを広げていく。攻撃だけでなく守備力も光る相手に力の差を見せつけられたNEC川崎は第3セットを落とし、ストレート負けを喫した。

 試合を通して攻守にわたり相手の高さとパワーに苦しめられたNEC川崎。次戦は20日(金)16時より女子日本代表の関菜々巳が所属しているイタリアのコネリアーノと対戦する。

■試合結果

NECレッドロケッツ川崎 0―3 プライア・クルーベ

第1セット 17―25
第2セット 23―25
第3セット 16―25