20日(金)に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の予選ラウンドが行われ、日本のNECレッドロケッツ川崎は、日本代表セッターの関菜々巳が所属するイタリアの強豪コネリアーノと対戦した。
中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。
NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)にタイ出身のアチャラポーン・コンヨットと佐藤淑乃、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華と島村春世、セッター(S)に中川つかさ、オポジット(OP)にブラジル出身のロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメン起用し、1、2戦目と同じ布陣で挑んだ。
対するコネリアーノは、OHにガブリエラ・ギマラエス(ガビ)とシュ・テイ、MBにサラ・ファールとマリーナ・ルビアン、Sにヨアンナ・ボロシュ、OPにはイザベル・ハーク、Lにモニカ・デジェンナーロという起用になり、関はベンチスタートとなった。
第1セット、序盤にガビのサーブターンで5連続ポイントを許したNEC川崎は早々にタイムアウトを要求。なかなかスパイクが決まらず苦しんでいたNEC川崎だが、徐々にリズムを掴みブレイクを重ね開いていた点差を詰めていく。終盤、佐藤のサービスエースが決まり1点差とするが、そこから連続得点を許さないコネリアーノ。ブロックポイントも飛び出し20-23とコネリアーノがリードする場面で関がリリーフサーバーで登場。関のサーブで乱されたNEC川崎はブレイクを許しセットポイントを握られ、21-25でコネリアーノが先取する。
続く第2セット、序盤から一進一退の攻防が続く。コンヨットのサーブから3連続ポイントを奪い、今試合初めてリードを奪ったNEC川崎だが、直後にやり返される形でサービスエースを取られブレイクを許し、再び追いかける展開に。離されたくないNEC川崎だったが、コネリアーノの高いブロックに阻まれ、15-20と5点差まで開く。途中出場のS塚田しおりのサーブターンで4連続ポイントを奪い再び1点差まで追い上げるもののそこから力及ばず、最後はNEC川崎のサーブミスで20-25とコネリアーノが勝利に王手をかける。
そして第3セット、序盤ブレイクを重ね先行したのはNEC川崎。しかしそこから3連続ポイントを2度許し逆転される。10-14とコネリアーノがリードする場面で再び関がリリーフサーバーでコートイン、少し乱されたNEC川崎だったがきっちりとサイドアウトを取り切る。なんとか食らいつきたいNEC川崎だったが、コネリアーノの多彩な攻撃を止められず、またブロックポイントも決められる中で点差を離され、最後はシュ・テイに超インナークロスにスパイクを決められ、19-25とこのセットを落とし、ストレートでの敗戦となった。
NEC川崎はサーブで攻め、粘り強くボールを落とさないシーンも見られたが、コネリアーノの高さのあるブロック、そしてパワフルかつ多彩な攻撃に圧倒された。本試合で勝利したコネリアーノは予選ラウンド全勝の1位通過で決勝トーナメントに進出、敗戦したNEC川崎は1勝2敗で3位となり、予選敗退となった。
■試合結果
NEC川崎 0-3 コネリアーノ
第1セット 21-25
第2セット 20-25
第3セット 19-25