※写真は12月7日撮影
©SV.LEAGUE

 大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第10節GAME1が28日(土)に行われ、ヴィクトリーナ・ウインク体育館にてヴィクトリーナ姫路とクインシーズ刈谷が対戦した。

 現在第9節を終えて、姫路は11勝5敗で5位、刈谷は6勝10敗で10位となっている。両チームの対戦成績はこれまで1勝1敗。しかし姫路は先週21日に行われた皇后杯で初優勝を飾りチームの勢いが増している。2024年ラスト1節の初戦、どんな試合になるのか楽しみな一戦だ。

 姫路はアウトサイドヒッター(OH)に井上愛里沙とチャッチュオン・モクシー、ミドルブロッカー(MB)に伊藤麻緒と宮部藍梨、セッター(S)に櫻井美樹、オポジット(OP)に田中 咲希、リベロ(L)に森田茉莉をスタメンに起用。

 対する刈谷はOHに鴫原ひなたと笠井季璃、MBに横田真未とバムルンスック ハッタヤ、Sに髙佐風梨、OPにカヤ グロベルナ、Lに立石優華、中村悠をスタメンに起用。

 第1セットは井上の効果的なサーブを筆頭に姫路がスタートから驚異の5連続ポイント。姫路が一気に勢いづいたと思われたが、刈谷は焦ることなくレフトから鴫原、ライトからはグロベルナが強烈なスパイクで得点を量産し1点差でテクニカルタイムアウトへ。タイムアウトがあけると姫路がいきなりブロックを決めて再び流れを引き戻す。5点リードで先に20点に乗せると流れを渡さず第1セットを先取した。

 続く第2セット。刈谷は第1セット中盤から笠井に代わって起用していたOH吉永有希をスタートから起用。序盤から、姫路が空いたスペースを狙って落としてくるフェイントを苅田がパンケーキ(ボールの落下点に手のひらを滑り込ませてレシーブする方法)で何度も拾い上げ、壮絶なラリーが続く。こうした粘りのレシーブが刈谷に勢いをもたらし、5点をリードして先に20点に到達する。吉永が難しいトスをしっかり得点につなげ、勢いそのまま第2セットは刈谷が取り返した。

 1セットづつ取り合って迎えた第3セットは、姫路が出だしでブレイクした3点のリードを保ったままセット中盤へ。刈谷は、2025年度内定のL中村(筑波大学在学中)が素晴らしいレシーブでチームに貢献。若手の活躍はチームに勢いをもたらし、刈谷がリードしてテクニカルタイムアウトへ。タイムがあけても刈谷の勢いが止まらない。途中から起用されているOP舟根綾菜がライトから強烈なスパイクを何本も叩き込み、長いラリーをしっかり得点につなげ点差を広げていく。対する姫路も粘りを見せる。L森田のスーパーレシーブに加えて、全員が効果的なサーブで相手を崩しじわじわと点差を縮めていく。しかし刈谷はリードを許すことはなく第3セットを取った。

 勝負の第4セットは両者一歩も譲らず序盤から接戦が続いていたが、姫路はチャッチュオンの調子が上がらず、代わってOH松本愛希穂を起用。しかし刈谷の勢いはなかなか止められない。ブロックをそろえて相手の攻撃を封じ、強烈なスパイクと相手の穴をつく冷静な攻撃を織り交ぜて得点を重ねていく。対する姫路は、マッチポイントを握られるも冷静なプレーでブレイクし最後まで粘りを見せる。しかし最後は刈谷のハッタヤが見事なブロードを決めて試合を締めくくり、3ー1で刈谷が勝利を収めた。

 姫路のホームでの対戦ということで姫路への声援が大きい中、最後まで集中を切らさなかった刈谷が勝利を収めた。明日29日(日)も同じくヴィクトリーナ・ウインク体育館にて14:05からGAME2が行われる。2024年のラストゲームを両チームはどのように戦い、来年につなげるのかが見どころだ。

■試合結果

ヴィクトリーナ姫路 1ー3 クインシーズ刈谷

第1セット 25―19
第2セット 17―25
第3セット 20―25
第4セット 21―25