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 大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)の第10節GAME1が28日(土)に行われ、ありそドームにてKUROBEアクアフェアリーズとSAGA久光スプリングスが対戦した。

 KUROBEはここまで6勝12敗と負け越しているものの、前節の第9節GAME2で7連勝中であったNECレッドロケッツ川崎にフルセットの末勝利を収めている。この勢いを今回のホームゲームでも維持したいところだ。一方ここまで10勝8敗のSAGA久光はアランマーレ山形との第9節にストレートで2連勝を果たしており、同じく勢いを持って臨んでくるだろう。

KUROBEはアウトサイドヒッター(OH)に住田帆志乃と金田莉実、ミドルブロッカー(MB)に山口真季とショールテン・アイリス、セッター(S)に安田美南、オポジット(OP)のポジションに浮島杏加子、リベロ(L)に依田茉衣子をスタメンに起用。

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 対するSAGA久光は、OHに北窓絢音とザックマリー・グレタ、MBに荒木彩花と平山詩嫣、Sに栄絵里香、OPにステファニー・サムディ、Lに西村弥菜美を起用した。

 第1セット、総得点ランキングで3位につけるSAGA久光のOPサムディが序盤から猛威を振るう。KUROBEはMBを効果的に使う多彩な攻撃を見せるが、SAGA久光がL西村を中心とした堅い守備から切り返しでサムディが確実に決めきることで、徐々に点差が開いてしまう。KUROBEはMBのアイリスをライトから使うなどして積極的にトスを集め逆転を狙うが、SAGA久光のディフェンスに苦しみ、19ー25でSAGA久光がセットを先取した。

 続く第2セットは序盤から一進一退の攻防が続く。KUROBEは序盤から早い平衡トスをレフトに集め、OHの住田、金田がテクニカルなフェイントや豪快なブロックアウトで得点しその期待に応える。対するSAGA久光も第1セットであまり目立っていなかったMBが存在感を発揮。特にMB荒木がその高い打点と、ライトからも打ち切れる高い対応力を見せ、得点源として躍動する。終始サイドアウトが続き、試合はデュースにもつれ込むが、長いラリーから最後はSAGA久光の北窓がインナーにぽとりと落とす技ありスパイクを見せ、26ー28でセットを連取した。

 第3セット、KUROBEにとって後がないが、SAGA久光の攻撃陣が猛威を振るう。OH北窓の軟打を織り交ぜた巧みなスパイク、MBの荒木の高さあふれるクイック、OPサムディのブロックを物ともしないパワフルなスパイクがこのセットも好調を維持し、ブレイクを重ねる。対するKUROBEもSの栄が織りなす多彩なコンビ攻撃で相手ディフェンスをかいくぐろうとするも、相手の高さあるブロックからブレイクを奪えず、点差が開いてしまう。最後も途中出場していたKUROBEのOH古市のスパイクがアウトになり、SAGA久光が16ー25でこのセットを取り切りストレートで勝利を飾った。

 高さのある攻撃陣で効果的にブレイクを重ね、KUROBEとの試合に勝利したSAGA久光。29日(日)も同会場でKUROBE対SAGA久光のGAME2が13時5分から行われる。

■試合結果

KUROBEアクアフェアリーズ 0ー3 SAGA久光スプリングス

第1セット 19―25
第2セット 26―28
第3セット 16―25