大同生命SV.LEAGUE MENの第10節GAME2が29日(日)に行われ、紫波町総合体育館にて東レアローズ静岡と日本製鉄堺ブレイザーズが対戦した。
ホームの東レ静岡は、アウトサイドヒッター(OH)に重藤トビアス赳と山田大貴、ミドルブロッカー(MB)に上條レイモンドと西本圭吾、セッター(S)に新貴裕、オポジット(OP)にアラン・ソウザ、リベロ(L)に山口拓海をスタメンに起用。
一方の日鉄堺BZはOHに髙野直哉とルチアーノ・パロンスキー、MBに渡邉晃瑠とツァイ・ペイチャン、Sに山口頌平、OPにカナダ出身のシャロン・バーノンエバンズ、Lに森愛樹をスタメンに起用した。
第1セット、2連続でサービスを奪うなど序盤からバーノンの活躍が光る。そのまま日鉄堺BZの流れになるかと思われたが、ホームで勝利をつかみたい東レ静岡も食らいつく。12ー10と2点差をつけてテクニカルタイムアウトを迎えた日鉄堺BZだったが、タイムアウト明けにバーノンの攻撃がブロックに阻まれ逆転を許した。それでも再び流れを取り戻した日鉄堺BZは先に20点台に乗せると、最後はパロンスキーが両手で押し込む冷静なプレーを見せ、25ー22で第1セットを先取した。
第2セットは序盤から点を取りあう展開が続く。チャレンジによって一時試合が4分以上ストップし流れを作りにくい状況となったものの、東レ静岡は西本のノータッチエースから勢いに乗ると、2点をリードしてテクニカルタイムアウトに入った。16ー14の場面で重藤のサービスエースが決まると点差を3点に広げ、先に20点に乗せた。追いかける日鉄堺BZは替わって入った安井恒介がサービスエースを奪い点差を縮めたものの、東レ静岡はこのセット好調の西本がサーブに回った場面でブレイクを取り流れに乗ると、25ー23で第2セットを奪い返した。
続く第3セット、先にリードを奪ったのは日鉄堺BZだったが、西本が今日2本目のサービスエースを決めて同点とするとアランがブロックアウトを取り今度は東レ静岡が前に出る。その後は一進一退の攻防が続き、両チームともに大きなリードを作れないまま試合を進める展開となった。終盤にかけて徐々に点差を離した日鉄堺BZが、最後はパロンスキーのスパイクで得点し25ー21で第3セットを奪った。
第4セットも互いに譲らない展開が続く。このセットを落とせない東レ静岡は重藤のブロック、山田のサービスエースと徐々にリードを広げていき8ー5とする。この日スタメン起用となっている重藤がブロックにスパイクにと活躍が光り、5点差をつけてテクニカルタイムアウトを迎えた。ホームの声援を背に戦う東レ静岡は、追い上げられる場面もありながらも、様々な攻撃を使い突き放しにかかる。リードを保ったまま終盤に入った東レ静岡は、25ー19でこのセットを奪いフルセットへと持ち込んだ。
勝負の第5セットは新のサービスエースでスタートした。序盤は取っては取られの展開となったが、その展開を先に抜け出したのは東レ静岡だった。アランの2連続サービスエースで8点目を奪い、4点差をつけてのコートチェンジとなった。11ー7の場面ではこの試合リリーフサーバーとしてコートに立っている小澤宙輝のサービスエースも決まり流れは東レ静岡へ。勢いづいた東レ静岡は15ー8で第5セットを奪い、この試合に勝利した。
フルセットとなったこの試合を制したのは様々な攻撃を使い戦い続けた東レ静岡となった。惜しくも敗れた日鉄堺BZは2025年1月4日(土)、1月5日(日)に広島サンダーズとの試合を、東レ静岡は同じ日程でサントリーサンバーズ大阪との試合を控えている。
■試合結果
東レ静岡 3ー2 日鉄堺BZ
第1セット 22ー25
第2セット 25ー23
第3セット 21ー25
第4セット 25ー19
第5セット 15ー8