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 大同生命SV.LEAGUE MENの第10節GAME2が29日(日)に行われ、岡崎中央総合公園 武道館にてジェイテクトSTINGS愛知と広島サンダーズが対戦した。

 GAME1では、足の負傷により第8節の広島TH戦から出場機会のなかった、正セッターの関田誠大が先発フル出場で復帰となったSTINGS愛知が3ー1で勝利を収めた。年内最終戦でホーム2連勝を狙うSTINGS愛知と、第8節での2連敗と昨日に行われたGAME1のリベンジを誓う広島THのGAME2が行われた。

 STINGS愛知はアウトサイドヒッター(OH)に藤原直也とアメリカ代表のトリー・デファルコ、ミドルブロッカー(MB)に村山豪と中国出身のラオ・シュハン、セッター(S)に関田、オポジット(OP)に宮浦健人、リベロ(L)に小川智大をスタメンに起用。GAME1からOHをリカルド・ルカレッリから藤原に、MBを髙橋健太郎からラオに変更した布陣となった。

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 対する広島THはOHに新井雄大と坂下純也、MBに安永拓弥と三輪大将、Sに金子聖輝、OPにブラジル出身のフェリペ・モレイラ ロケ、Lに高木啓士郎をスタメンに起用。GAME1のスタメンから、MBを西知恕から安永に変更した。ここまでチームを引っ張ってきたキューバ出身のOHオレオル・カメホ ドルーシーは両日ともにベンチアウトとなっている。

 第1セットは関田のサーブを起点に、デファルコの攻守にわたる得点で連続ブレイクしたSTINGS愛知が先行する入りとなった。一時は広島THがブロック&ディフェンスからロケをフィニッシャーに得点を重ね、8ー9と逆転に成功するも、デファルコを中心とした得点で再びリードを奪ったSTINGS愛知が1点リードでテクニカルタイムアウトを迎える。その後の中盤は、ブレイクを取り合う一進一退の展開が続く。しかし終盤、28日のGAME1でも活躍を見せたリリーフサーバー山本将平のサービスエースから、流れを引き寄せた広島THが2点リードで先に20点目に乗せると、STINGS愛知も負けじとリリーフサーバー秦耕介のサービスエースなどで食い下がるも、堅いディフェンスからサイドアウトを重ねた広島THがセットを先取する。

 続く第2セットも序盤から目まぐるしく流れが変わる。サーブで攻める広島THがリードする入りとなるも、このセットも関田のサーブから、ブロックで流れを握り返したSTINGS愛知リードの12ー8でテクニカルタイムアウトとなる。中盤はセッターを前田一誠に変更した広島THがブロックから点差を詰め寄り、競った展開に。終盤に差し掛かった場面で安定したレセプションや攻めたサーブから逆転に成功した広島THは、その後もロケのサーブや粘り強い繋ぎから一気に得点。最後は新井のパイプ攻撃で広島THがセットを連取する。

 第3セットは開始早々デファルコがベンチに下がったこともあり、STINGS愛知のOHは藤原とルカレッリという布陣で試合続行、一方の広島THは第2セット途中から起用しているOHの山本とSの前田をスタートから選出した。第3セットは、サイドアウトを取り合う拮抗した入りとなった。終始高いパフォーマンスを見せる広島THに対し、STINGS愛知は宮浦とルカレッリを軸にサイドアウトを重ね、食らいつく。20点目以降まで1点を取り合う中、ルカレッリのサーブから逆転に成功したSTINGS愛知が先にセットポイントを握るが、試合はデュースにもつれ込む。取って取られての展開が続くも、最後は村山のブロックポイントで前に出たSTINGS愛知が宮浦のサービスエースでセットを取り返す。

 第4セットは序盤、宮浦のサーブからブレイクに成功したSTINGS愛知が前に出る。プレーに粘り強さが出始めたSTINGS愛知の3点リードで迎えたテクニカルタイムアウト後も、調子を上げてきたサイド2選手と宮浦を中心にSTINGS愛知が点差を保つ。終盤には宮浦がショートサーブで2連続エースを決め、STINGS愛知が完全に流れを掴む。その後も広島THの強力なサーブにも耐え抜き、勢いそのまま第4セットを取ったSTINGS愛知。試合の行方は第5セットに委ねられることとなった。

 最終第5セットは、ブロックで勢い付いた広島THがリードする入りとなった。勢いの止まらないロケのスパイクで得点を重ねる広島THが8ー6とリードを保ち、コートチェンジ。その後もサービスエースやブロックで流れを引き寄せる広島THに対し、負けじとサービスエースやブロックで食い下がるSTINGS愛知だったが、最後までロケを止められず、3ー2で広島THが勝利を収めた。

 昨日のGAME1での敗戦でチャンピオンシップ圏内である6位から、7位に転落した広島TH。GAME1からの切り替えを見せた広島THは、出場した全選手が攻守ともに高いパフォーマンスを披露し、フルセットの末、第8節を含め4度目の対戦でリベンジに成功することとなった。なお、この勝利で広島THは再び6位に浮上している。

 STINGS愛知の次戦は年明け1月4日(土)にパナソニックアリーナにて、1勝1敗となった第6節でも対戦した大阪ブルテオンとのアウェー戦、広島THの次戦は1月4日(土)に日本製鉄堺体育館にて日本製鉄堺ブレイザーズとのアウェー戦となっている。

■試合結果

ジェイテクトSTINGS愛知 2ー3 広島サンダーズ

第1セット 23―25
第2セット 22―25
第3セット 30―28
第4セット 25―18
第5セット 11―15