[写真]=Lega Pallavolo

 セリエAリーグ戦第15節が日本時間の1月6日に行われ、石川祐希が所属するペルージャは、14節を終えた時点で5勝8敗の垂水優芽所属のチステルナと対戦し、3-0(25ー11、25ー20、25ー23)とストレートでの勝利をあげ、開幕からの連勝を15とした。

 前節同様に石川はスタメン起用、垂水はベンチスタートとなった。試合は序盤からペルージャがブレイクを重ねる展開となった。石川のサーブターンで7連続ポイントを奪い、自身もサービスエースで得点を取ると、チステルナとの点差を広げていく。そしてその中でネットを挟んだ日本人対決が実現。石川に1つ目のエースを取られた直後、垂水が守備固めとして後衛でコートに入るが、その垂水を狙った石川が再びエースを取る。次も狙われた垂水はなんとか上げるがペルージャのブレイクを止められず、攻撃には絡まずに再びベンチに下がった。その後もペルージャのペースで試合が進み、11-25という大差でこのセットを先取する。

 2セット目序盤、ペルージャに点差を離されまいと食らいつくチステルナという構図となる。石川は後衛では安定のレセプションを見せ、前衛では多彩なスパイクを放ち得点を重ねていく。チステルナはサーブで圧倒され、ペルージャの背中をなかなか掴むことができない。最後は石川の強烈なバックアタックを決め、20-25でペルージャが2セット目も連取する。

 3セット目、序盤にチステルナが4連続ポイントを奪い、10-8とこの試合初めて先行する。2点差を追いかけるペルージャはブロックポイントで14-14に追いつき、さらに石川の強烈なバックアタックで1点リードとするが、後がないチステルナが意地のサービスエースを決める。そこから点の取り合いが続き点差がつかずに試合が進むが、チステルナのスパイクがネットを越えないミスで先に20点にのせたのはペルージャだった。マッチポイントを握った場面で石川がレセプションを崩されると23-24と追いつかれ、タイムアウトを取ったペルージャだったが、タイムアウト明けにきっちりと石川がクロスにスパイクを叩き込み、この試合ストレートでペルージャが勝利となった。

 石川は両チーム最多の19得点をあげ、MVPを獲得。垂水は1セット目での途中出場のみとなったが、2024年10月に行われた両者の対戦では叶わなかった日本人対決が実現した。また、ペルージャはこれで連勝を15に伸ばし、負けなし記録を更新し続けている。チステルナはこの敗戦で5勝9敗とし、現時点では8位につけている。

 次戦第16節で、1位のペルージャは13日(月)2:00より、2位につけているトレンティーノとの直接対決、チステルナは同日3:00より4位につけるチヴィタノーヴァと対戦する。

■試合結果

ペルージャ 3ー0 チステルナ

第1セット 25-11
第2セット 25ー20
第3セット 25ー23